野原柴橋
〜早春の河原、梅見から帰る人が柴橋を渡るを詠む〜
白い砂の色、緑色の瀬の流れにも寒々とした感じを呼び起こす
川原は霜に覆いつくされ、流れには靄が立ちこめて青い苔の色もまだ見えない
雪を踏んで馬の足跡を頼りに時々橋をわたっていく
梅見の人がかすかに梅の香を漂わせて帰っていくのに出会う