Making of Ars Nova #11
外伝(笑)



 演奏会を一つ作り上げる…それは想像を絶する作業である。精神的にも肉体的も、我々はそれを極限まで駆使して、皆様に満足し楽しんで頂けるものを創り上げようと日夜努力を重ねているのである。

 さて、人間誰しも極限状態になると思わぬ言動を取ってしまったりなんかしちゃうものであるが、時にそれは傍で見ている人間にとって爆笑モノ であったりすることが多い……これを要約すると、本番前というのはネタの宝庫である…ということになる(笑)。

 非常に残念なことに、忙しさは「キレ」具合とほぼ比例し時間的余裕とは反比例してしまうものなので、せっかくの旬なネタがリアルタイムでお送り出来ないというのはお笑いを目指す管理人として臍を噛む思いである。だがまあ、せっかくだからちょっと裏事情というのを覗かせてみようかな…と思いこのページを作ってみることにした。くだらないネタから真面目な事まで玉石混交 ちょっと使用法がズレてますが(^_^;; であるが、暇潰しと思って読んでみて頂きたい。

 以下まだ少し書き足していくつもりです。期待しないで(笑えない)お待ち下さいね。


PART 1 : 広報担当(笑)の苦難

 さて、我々の演奏会の告知は2万枚作るチラシが主である。もちろん、ポスター といってもチラシを拡大コピーしたものだが(笑) とか、ホームページ(爆笑) って言ってる場合ぢゃ無いんだけどな(自虐) もあるが、やはり、このチラシが無いとコンサートの準備も始まらない…そんな感じである。

 このチラシだが、原稿は全て管理人の手作りである。手作りとはいえ、もちろんパソコンで作っているのだが(笑)、一応自分たちの手で作成しているということである。そこで、チラシを作っているときの苦労する点などいくつか挙げてみようと思うのだが……

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 まず第一に、ワンパターンに陥りやすいということ。タイトルがあって、副題があって、曲目紹介があって…… チラシとしての役割を果たすためには、ある程度必要事項を漏れなく盛り込む必要があり、そうなると、はっきり言ってレイアウトが大体決まってきてしまうのであった。そこで、書体を変えてみたり、イラストを入れてみたり、副題を工夫するなどのアイデアが必要になってくるのである。

 副題に関しては、ビートルズ・メドレーに使った「Message for you」をそのまま使おうというアイデアは最初からあった。また、今回はクリスマスということで、イラストを配置することにする。いつも使わないので、これだけでも結構アクセントになるはずである。そうした発想は考えればそれなりに出てくるものである。だが……

 問題点その二として、イラストなどの適切な素材がなかなか見つからないということがある。私がチラシの作成に使っているのはWord2002である。そう、今年の10月末にようやっとOffice XPへと乗り換えたのである。いわゆるところの「ヴァージョンアップ」である(*^_^*)/~~ …って顔文字打つほど嬉しいんかい(爆)。そして嬉しがりな私は、せっかくだからそこに付属してくる「メディア・コンテンツ」という、Office XPで使う素材集のようなCD-ROMの中から、カッコよく、かつ可愛いイラストをチョイスしてやるぜ!! と意気込み検索を始めたのである。

 検索窓に「クリスマス」と打ち込んで結果が表示されるのを待つこと約20秒、かなり多数の候補が表示された。された…のだが…… どれもこう今ひとつセンスが悪い(核爆)………………ごめんよMicrosoft、悪いのは君じゃない。相性の問題さ。私たちの求めるものと方向性がちょっと違っていたってことだけなんだ……。

 下らない事を心の中で呟いて見ても何の解決にもならないので、師匠と二人で一つ一つ検討してみるのだが、どうもコレといったモノが決まらず、暗礁に乗り上げたような気分 を味わってしまう。こういうとき、時間がたっぷりあるならば、あるいはWebで検索するという手段もあるのだろうが、普段ほとんどそういうこと 検索エンジンでの検索ね をやらない私にとっては、それはかなりリスクの大きい賭けという気がする。つまり、掛けた時間の分だけのものが見つかる確率があまり高くなさそう…という事だ。……日頃の行いが悪いということなのか(笑)?

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 何とか使えそうなモノが拾えたので、それを文書に挿入し、レイアウトしていくのであるが、更なる問題点その三が浮上する。Wordは使い勝手が悪い………………ああっ、すみませんすみません コレも私が悪いんですぅ……

 要するに、Wordは「ワードプロセッサ」であり、チラシなどをレイアウトするのにはあまり向いていないということだけである。向いていないだけで、ちゃんとそういう機能はあるし、ちゃんとやればそれなりのものは作れるのだが、そういうことを専用にやるようには出来ていない……能率の問題ってことである Officeシリーズで言えば、それは Publisher というソフトの役目ね。でも私の買ったパッケージには付いてないの(泣)

 操作を完了するまでに結構時間がかかったり、微妙な位置合わせが難しかったりするのである。でも、擁護するわけでもないのだが、Officeシリーズは版を重ねるごとに確かに使いやすくはなってます。 ああ、ここは一つ奮発してIllustratorとか、PageMaker これらはDTPの定番の専用ソフト とか買おうかな…でも高いんだな、コレが(泣)。……誰か、買ってくんないかな(核爆)

 さて、血の滲む様な(大嘘)努力の末、原稿が完成した。実質所要時間は約3時間位かな。掛けた時間とクオリティを量ってみれば、まあ満足の行く出来 、と言って良いと思う程度である。実際、回を重ねるごとに自分なりに慣れてきているとは思うのだ。印刷屋さんに持っていくと同じようなことを言って貰えるし。……まあ、それらしい見栄えのものが出来るようになっている…と、素直に喜ぶ自分であった。

 そして、完成した原稿を目の前にして、ここに大きな問題点その四が立ちはだかっているのであった。タイムリミット的に印刷屋へは今日入稿しなければ間に合わないというシビアな状況なのだが、今日は11月24日である。あろうことか私は今日本番があるのだ、しかも大学のオペラハウスで(核爆)
 他の者に代理を頼みたいところだが、みんな時間の制約のある仕事があって無理……。明日にすれば…と思っても、今日は土曜日である。当然日曜日は休みなので、今日を逃すと2日遅れることになる。コレはかなり痛い

 …………結局持って行きましたとも。ええ、私が (T_T)/~~。例えば電子入稿できれば(メールとかで)話は早いのだろうが、あちらではWordのファイルを扱っていないそうなのである(TT_TT)

 と言うわけで、本番前に練習時間を犠牲にして入稿するという愚行 大袈裟だってば(笑) を犯さざるを得なかった私であったが、その結果や如何に!?

 待て、次号!!……ぢゃなくて、そちらの話は管理人の日記のほうでお楽しみ下さいませ。 (A^_^;


PART 2 : ずぅとるびぃ ビートルズの裏話(笑)

 今回演奏したプログラムの中で、一番苦労した作品といえば、文句無く「Massage for you …… ビートルズ・メドレー」であろう。この作品は、今までのアルス・ノーヴァの演奏会の歴史の中で幾つかの記録を塗り替えた作品だったのである。今回はその苦労話などを……

 さて、12月22日に行われた今回の演奏会であったが、曲目を決めたり担当を決めたりする、いわゆる「企画会議(笑)」が始めて開催されたのは意外なことに 結構早い時期であった。前回のコンサート(2001年5月20日)の終了後10日後ほどに、既に第1回の召集がなされていたのである。もっともこの時の話し合いは、殆ど井戸端会議状態であった。つまりは、企画会議というよりお茶会状態であったわけだ。更に正確に言うならば「飲み会」であったというほうが適切かもしれない(爆笑)。……あ、でもその2週間後の6月14日にも開催され、そのときには御礼状を書いたり、曲目を決めたりと真面目な仕事たくさんやったんですよ(^_^;;;。……つまり、約半年前にはそれなりの話が進んでいたということになるわけである。

 ところで、少々話が脱線するのだが、この演奏会の「半年前」というのは、早いものなのか遅いものなのか…… それは企画によったりそれぞれの団体のやり方によるので一概には言えないだろうが、世間一般で言えばあまり「早い」とは言えないようなのである、どうやら。ということは今回の演奏会は、初めから致命的なエラーを含んでいたということになるのだろうか?(大汗)

 ……ま、まあ、でも我々にとってはかなり余裕を持たせたスケジューリングであることには間違いなかったのだ。管理人の日記を読んでいただければ判ると思うが、アルス・ノーヴァの演奏会第9回と第10回の間には約4ヶ月の間しかない。その間に曲を決めて演奏の担当を決めてアレンジをしてチラシを作って当日の解説を考えて…… 列挙しているだけで、当時を思い出して冷や汗モノです(苦笑) といった前回の状況を考えれば遥かにマシな環境であったはずだ。

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 さて、記録更新のその一とは、アレンジに掛かった所要時間である。その理由として幾つか考えられるのだが、まず編曲者である私(管理人)が「そっち方面」の曲に全く疎かったことがあげられる。私はロックとか、聞くのは全然平気だしそういうノリも好きなのだが、いかんせん普段から進んで聞く…という状況に無い(ハッキリ言ってしまえばそういう時間が無い)ため、知識が絶望的に欠如しているのだ。曲を知らない、当然そういった曲の背景になるようなことも全然知らない。楽譜を見たことも(殆ど)無い。

 したがってまず、曲を聴くことから始めなければならない。我々のメンバーの中で「そっち方面」に一番詳しいのが「 山口智子(敬称略) 」である。CDを選んで買ってきてもらい、とにかくそれを聞く。時には歌詞カードを見ながら一緒に口ずさんでみる。新しいジャンルになじむときに一番大事なのは、相手の雰囲気に感性を同調させ、それを吸収することである。簡単に言えば「ノリ」を掴むことである。そのためには、良い演奏を浴びるようにたくさん聴くのが一番である。

 この時点で決まっていたのは、ジョン・レノンの「Happy Xmas」を最後に置く…という構成だけである。まあ、クリスマスコンサートだから当然であるが。恥ずかしながら私はこの曲も余りよく知りませんでした。聞いたことはあったように思うのですが(^_^;;; また、ビートルズの代表曲を姫に選んでもらい、ある程度、曲の流れを相談したりしていた。ただ、今ひとつ決め手に欠ける…というか、ただ単純に名曲を並べていくだけではツマラナイ… と、漠然と思っていたのであった。

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 そんな時に起こったのが、池田の小学校での、あの「忌まわしい」事件であった。信じられない出来事に呆然としつつも、その子供たちに想いを馳せるとやりきれないものを感じた。だが、それがきっかけで、全体の構想を纏めるある一つの着想を得た。

 それは、曲と曲の間を何か「鎮魂歌」的性格のもので繋いでメドレーを構成する…というアイデアだった。そうすることで流れに一貫性を持たせることが出来るのではないか… 幸いにしてクラシックには有名で素晴らしいレクイエム(鎮魂歌)がたくさんある。それらのコラージュを用いれば…とイメージが膨らんでいった。

 バンドスコアも買い、「ビートルズが与えた影響」みたいな本も読んだ。バンドスコアを読みながらCDを聞くというのは非常に楽しい作業である。「原理」とか「分析」あるいは「懐石 解析」といった言葉に反応する私としては、どんな楽器の組み立てからサウンドが出来上がってくるのかを読み解くのは、きっと皆様が推理小説を読むのと同じような旨味を感じることなのである。

 様々な準備が整って、「さ〜て、いっちょやったろかい!」という気分に盛り上がっていたところに、またも信じられないような出来事が起こる。それがあの「米国同時多発テロ」であった。

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 あの映像をテレビで見たときには信じられないような気分であった。いったい何故……? そんな言葉しか浮かばないほどショッキングな出来事だった。たまたま師匠の門下生の一人がアメリカに留学中で、ほんとにあの現場の目と鼻の先のところに下宿していたのである。安否が確認されるまで、胸が締め付けられるような気分を味わった。無事だ…と聞かされたときにはどれだけ安堵したことだろう。

 でも、不幸はそれだけではなかったのだ。ちょうどその翌日、師匠の父君が永眠なされた。もう10年近く、寝たきりの生活をし、師匠はその介護をずっと続けていた。言葉で書いてしまうのは簡単だが、そこには想像を絶する苦労と、様々な葛藤があったに違いない。苦労する師匠の姿を傍で見、出来る限りの支えになろうと思い続けてきた私にとっても、辛く厳しい出来事であった。ちょうど10日後にピアノ協奏曲の本番を控えていた私だが、練習が手に付かないような苦悩を味わったのを今も生々しく思い出す。

 今年は本当に不幸が多く、その2日後、2件続けて大学関係の葬式に参列した。また、10月に入ってから、ちょうど師匠の父君が入院していた病院で同室だった方……その奥様がアルス・ノーヴァによくいらして下さっていたのだが……もお亡くなりになったそうである。謹んでご冥福をお祈りする。

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 そんな出来事が色々と続き、アレンジも手が付かない状態がしばらく続いていた。本番前の忙しさや精神的なダメージもあったし。だが、そういう出来事を経ていく中で、作品の構成について思い悩む部分もあったからだ。

 クラシックに於ける「鎮魂歌」は、当然キリスト教…つまりカトリックやプロテスタントの影響を受けたものである。だが、当然のことながら、皆がキリスト教徒であるはずも無いということ。

 そして、米国テロの影に見えていたのが、イスラム教に関係する宗教問題だったということ。冷静に考えたとき、宗教というのはどうしても多かれ少なかれ洗脳的性格を持つものである。もちろん、それが道徳的倫理的観点から見て、(大多数の人間にとって)良い方向性を持っているからこそ、昔からある宗教というのはそれだけ広まっているのである。一応書いておくが、私はそういう部分を否定するつもりは毛頭無いし、むしろ適当な信仰を持つことは人間としての精神修養に大きく貢献することだと思っている。

 そんなことを考え、単にクラシックのレイクエムを引用するのもどうか…と考えていたとき、ふと頭に思い浮かぶメロディがあった。それは、多分私がまだ小学生か中学生の頃に聞いた劇伴 劇場における伴奏音楽のこと。転じてテレビのBGMなどを広く指す呼名 だったんだろうと思う。ドラマだったか何だったか……それは今となっては明確に思い出すことも出来なかった。ただ、それが「人の死(確か子供だったように思うのだが)」を扱う場面で使われていたことは印象的に覚えていた。

 本当ならちゃんと調べて著作権とか、そういった問題も考えねばならなかったのだろうが、今回はそのメロディをモチーフに使うことに決めた。勝手に「Chirdren's Requiem (子供たちの鎮魂歌)」というタイトルまで付けてしまった。もちろん私の内部的に、だけど(^^;。

 そのメロディが様々に変容しながらビートルズのナンバーを繋いでいくのだ。……考えてみれば、ムソルグスキーの超名作「展覧会の絵」と同じようなイメージになってしまった。そういえばあの作品も、彼が友人であったハウプトマン 建築家で画家だった人物 の死を悼み、彼の作品が展示してある美術館を、その人物を回想しながら歩いて廻る…という設定で作曲されたものだ。冒頭で奏でられる「プロムナード」という印象的なメロディーが曲の間に繋ぎとして現れるのも同じだし。

 そのアイデアが形になった瞬間今回のメドレーの全体像が私の頭の中に明確に描かれた。「Message for you …… 」というタイトルもその時に決定した。

 色々な陰惨な事件や、悲しい出来事に対しての自分の想いを組み込み、尚ビートルズの名曲を聴衆に楽しんで頂ける作品としてのメドレーが書ける… その確信を得て、五線紙に最初の音符を書き記したのは9月27日のことだったと思う。

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 一番初めの頃は、「今回はもう適当にやるから〜」ヘラヘラのたまっていた私だったが いつもアレンジの完成が遅くて苦情が出るからである(笑) そんな経緯を経て書き始めてみると、これがまた曲が伸びる伸びる(爆笑)。大体ポピュラー作品というのは同じメロディで2番3番と繰り返すものだから、普通にアレンジしていたのでは何分あっても終わらない作品になってしまう(笑)。3コーラスのところを2回にするとか、繰り返しの時には伴奏の形を変えるとか、それはいつも気にしていることなんだけどね いろいろと気を使うわけである。

 今回技術的な面で一番苦労したことといえば、一つは、様々な楽器とヴォーカルの音域が重なってしまうということ。だいたい男性ヴォーカルとギターとかハーモニーを弾く鍵盤楽器って、大体同じ音域で演奏していることが多いのだ。そこが独特のハモりを生み出して原曲の魅力の一つになってるんだけど、ピアノ一台(連弾)でそれを処理するのはかなり大変である。かといって別のオクターブに移してしまうと、その曲らしさが無くなってしまうことが多い。このジレンマが最大の苦しみだったように思う。

 基本的に私がアレンジをするときには、原曲の音を出来るだけ残して、元のイメージから離れすぎないという方針で考えている。その辺を上手く誤魔化して「弾ける」楽譜を仕上げるのは、これはかなり大変な作業である。今回演奏者は始めから「おねいさま 小笠原順子(敬称略) 」と「姫 山口智子(敬称略) 」と決まっていたので、それにあわせたアレンジを行う必要もある。

 一言で言ってしまえば、手の大きさの問題である。極端な話、自分用にアレンジする場合、他人が弾けるかどうかを考える必要が無いので、10度でも11度でも自分の指が届く音は使ってしまえばいいし、少々無茶な音型でも「自分が練習すれば何とかなるか〜」的に書いてしまうことも出来る。でも、ほかの人に弾いて貰う場合はそういうわけにはいかないのである。

 私は作曲の専門ではないから当然だが、古今の作曲家が作った楽譜をそういう観点から見ていると、流石だなぁと感心させられることばかりである。これだけ楽に弾けるのにこんなに音がぶ厚く聞こえて尚且つかっちょえ〜〜……ってのがね。さすがは専門家、頭が下がる思いである。

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 ほとんど自己満足状態ですが(苦笑)、もう一つ書かせてもらうと、苦労その二として「パーカッションの処理」が挙げられる。パーカッション…つまり打楽器である。違う楽器をピアノで演奏するのに翻訳 ある限度を超えるとホントに「翻訳」と言いたくなる位なんです する場合、一番困るのがこの打楽器の存在である。

 ギター人間の声もかなり表情が豊富なので、それっぽさを出すのにはかなり苦労する。ギターだとチョーキングとかグリッサンドなどの音を滑らかにスライドさせる奏法とか、あとエレキの「ギュヨワワ〜〜ンドビャョ〜〜〜ォォォン(爆笑)」といったディストーションしたサウンドとか。声も同じく、シャウトしている所なんかはとっても困る

 でも一応旋律楽器なので音程を拾っていけば何とかなりそう く、苦しい (T_T)/~~~ なのだが、何と言っても打楽器である。音的そのものが無いのであるからこれは困る

 例えば前回、「リベルタンゴ」をアレンジした時には、ピアノの鍵盤の裏を平手で叩いてラテン楽器の効果を出すという現代音楽的裏技 言う程の事かい、大袈裟な(笑) を使ったが。これはあくまで反則ギリギリのやり方である。ちなみに、それに関して前回のアンケートの中に「ピアノを叩くのはどうかと思った」という記述があったのにはメンバー一同苦笑したものであるが。

 そこで、本来ずーっと伸ばし続けているはずの和音を、その打楽器のリズムで刻ませることで「雰囲気」を出したりと工夫するのである。この辺はもう試行錯誤の連続で、ポピュラー系の作品をやるときにはいつも苦労するところである。

 そして、そういうパートはたいてい低音部の奏者の方に圧し掛かることになってしまう。…………ごめんね、おねいさま。がんばってねぇ〜ん 反省の色無しだな、コイツは(笑)

 というわけで、アレンジに要した時間は実質的に2ヵ月半近い。これも新記録であった。また、そんなこんなで出来上がった楽譜は45ページに渡っていた。それもかなり細かく書き込んで、である。これも新記録だな \(^_^)/

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 そんな感じで、自己満足の限りを尽くして(爆笑)出来上がったビートルズメドレー。うーん、力作である何処に出しても恥ずかしくない立派な………っていうか、喜ぶのはまだ早いのである。

 そう、これからこれを練習して頂かなくてはならないのである。楽譜の清書 パソコンに打ち込みFinale2001というソフトで印刷するのです。繰り返しが機械的操作で行えるのでとても便利 が仕上がって演奏者の手に渡ったのが12月13日である。という事は……地球滅亡の日演奏会当日まであと10日あるかないか…… 
 楽譜を受け取ったときの姫の顔が笑ってなかったのを私は今でも鮮明に覚えている。

 す、すんまそ〜ん(泣)




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