にせ

ケロタン日記 2002

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2002/04/21/日

財津和夫

先日来、泥がめが「あのうたええなあ」と言いながら確定できなかった歌が、ようやくわかったようだ。 これだったのか。 チューリップ「青春の影」。

泥がめは知らなかったみたいだけど、これはテレビドラマの挿入歌にもなっていた。 きのう、ちょうど泥がめがオフ会に行っていたころやっていた番組で、福山が歌った(彼もそのドラマに出演していた)。 番組では、福山にカバーしてほしい曲のランキングを行なっていて、なんとこの曲が1位。 不思議な偶然。

確かにいい曲だと思う。 それに、きのうの福山より財津和夫のほうが断然いい。 で、いっしょに聞いていたんだけど、

自分の大きな夢を追うことが
今までの僕の仕事だったけど
君を幸せにするそれこそが
これからの僕の生きるしるし
というところで、私も泣きたくなるほど感動した。 当然泥がめも感動しているのだろうと思って、気持ちが高ぶったまま「私のために生きてな」と頼んだら、泥がめは「う、うはは、うははは、うはははー」と笑い出した。

シャクティーパット。 手のひらでガンガンおでこを殴ってやった。

泥がめは「痛い、痛い、ぼく、もう、そうしてるやん」と泣いていた。


2002/02/01/金

タナボタ

このところ忙しい。 連日の残業で、もうくたくた。 足裏マッサージをしてもらったり腰を押してもらったりするんだけど、根本的な解決にはならない。

きょうも帰宅は23:00すぎ。 と、なんと泥がめがステーキを焼いていてくれていた。 「疲れてるみたいやし、ちょっと飲んで、からだほぐしとき」と紹興酒も暖まっている。 ラッキー。

思い起こすに20代の半ば、どういうわけか私のまわりには独身の友達が多く(今でも多い)、実は私自身も本当に結婚なんかするのかなという感じだった。 それでもまあ、実家にいて仕事をしている分には快適だし、あまり深刻にも考えなかった。

それが6年前、泥がめから突然のプロポーズ。 ほんと、びっくりした。

「結婚したいと思うんやけど、どうやろ?」(何を急に)
「ちょ、ちょっと考えさせて」(私、彼氏おるやん)
「ああ、ええで。そやな……2日で決めてくれる?あさって返事して」(あ、あさって?何を根拠にあさって?)
「あさって?」
「うん、あかんかったらまたいろいろ考えなあかんし」(なにっ。すぐ次のひと探す気やな)
「します、します、すぐにもします」(中学のころから憧れてた先生やんか。あかん、この機会を逃したらあかん)

とまあ、何が何だかのうちに結婚を決めてしまったわけだけど、これが何と言うか、当たりだった。 食事・マッサージ(その他もろもろ)付きの、棚からぼたもちみたいな旦那。 で、このあいだ、悩み多き友達の話をしていたとき、つい「私の場合は棚からぼたもちみたいやったけど」と口をすべらせてしまった。

「ぼたもちかー」。 泥がめ大ウケ。 その後、ことあるごとに「タナボタ、タナボタ」「おれはぼたもち」と喜んでいる。 失敗したー。


2002/01/24/木

墓穴(ぼけつ)

昨夜東京出張から帰って泥がめの日記を読んだら、また「(たぶん東京)」などと書いてある。 どこに行こうがどこに泊まろうが、断然私の自由だっ(文句あっか)。 連絡をたまに入れてるんだから、それで十分。 墓穴というのはこのことではない。

えーっと。 「墓穴」というのは、うっかり東京で蛙のマスコットと金太郎の箸置きを買ってしまったこと。 いつのまにか自分でも蛙の金太郎だと思い込んでいた。

くやしい。

そういえば、こないだ泥がめが「なあ、なんでケロタンっていうんやったっけ。顔やったかな、おなかやったかな」などと失礼なことを言っていた。 ちがうっ。 おなかがすいた時、すぐけろけろって(かわいく)鳴るからやんか。


2002/01/05/土

半年も更新しなかったから、書きかた忘れてしまった。

えー、例年通り正月の報告をしておくと、年末年始の準備のしかたが分かってきて、今年はパニックに陥ることもなくスイスイできた。 新年を迎えるにあたっては「もう、簡素に行こう」というのが泥がめの意見。 私も異存なし。

でも、そんなこと言いながら、泥がめは、生協のカタログを見てお刺身を注文したり、飲んだ勢いで与太呂のマスターに数の子を買ってきてもらうよう頼んだり、年内にごちそうが揃ってしまった。 で、それだけあったら十分という感じもあり、お重は一段、煮しめだけに。 だしはいつものように泥がめにとらせた。

両方の実家にあいさつに行く以外は特に外出もせず、のんびり寝正月。 映画をはじめ、テレビを見ることが多かった。

で、二夜連続でやっていた宝塚歌劇団のドラマを見ていた時のこと。 登場人物のひとりに「かまぼこ」というあだなの女の子が出てきた。 「うはー、『かまぼこ』やてえ」と泥がめ大受け。 と、黙り込んで何か考え始めた。 またアホなこと考えてるな。

「あんなあ。ケロタンの新しいあだな考えたんやけど」(来たな)
「なに?」
「あの女の子、かまぼこやろ?」
「うん」(練り物はやめろよ)
「『ちくわ』っちゅうの、どうかな?」(練り物やないか)
「言うと思った。かまぼこ言うたらちくわやんか」
「言うと思った?月並みか。そらあかん……。うーん、うーん」(練り物はやめぇよ)
「あ、ごぼ天!ごぼ天がええわ」(練り物やないかっ)
「ほんなら泥がめは何よ」
「ぼく、おでんのタネで適当なん、ないなあ」
「そんなんずるいやんか。あんたも何か選びっ」
「うーん、うーん……スジ、かな」
「うははははは歯」


映画「シックスセンス」がよほど気に入ったらしく、泥がめはよく「アイ、シー、デッド、ピープル」と真似ていた。 ところが、別のパロディ映画「最終絶叫計画」の中に登場人物がこのセリフをちゃかす場面があって、それ以後泥がめは、「アイ、シー、デッド、ピープル」と言ってはゲラゲラ笑っている。

何とも言えず切ない場面なのに、心ない人だ、と思う。 愛と慈悲なんて、あんなのうそうそ。