■芸術
10月のロンドンは、秋たけなわに相応しいロンドン映画祭を注目しましょう。BFI(BritishFilm Institute) の London Film Festival とそれにちなんで、独立プロや自主上映作の大ヒット作品が続々と上映されます。Raindance Film Festival (1-10 October) は200以上のプレミア作品を上映するヨーロッパ随一の独立プロ映画祭です。
芸術の秋は、演劇の世界でも、それぞれの劇団が新しい出し物を用意してシーズンの始まりを飾ります。Barbican Centre 恒例の BITE04 (Barbican International Theatre Events) では新しい出し物として、Macbeth /The Changeling 二作をはじめ興味深い公演が見られます。Shakespeare作品はじめ、ロングランのクラシック劇から、現代劇や、喜劇や悲劇、ミュージカルなどロンドンは演劇のメッカです。秋の多彩なプログラムを追いかける楽しみをどうぞ。また、劇場によっては、バックステージツアーもあり、大道具小道具やコスチュームを見学したり、公演にまつわるエピソードや、裏話を聞いたり、本当に運がよければ、そこにずっと住んでいる俳優の幽霊に出会ったり出来るかも知れません。その外に
Covent Garden & Theatreland Walks というガイドツアーも一興でしょう。(毎土曜日午後2時 Theatre Museum の前から)付近の劇場めぐりをしながら、王政復古から現代まで演劇の歴史的考察も入れておもしろい話が聞けます。
■音楽
コンサートも花盛りです。特にBarbican Hall では London Symphony Orchestra が100周年を記念して、フランスの前衛作曲家ブーレーズの作品を彼自身の指揮で演奏します。(8,13,14,19日) ロックミュージックの大御所
Rod Stewart がRoyal Albert Hall で一回公演を予定しています。(13日)ジャズやポップ、ロックは、Royal Albert Hall 以外にも、Jazz Caf?, Queen Elizabeth Hall, Ronnie Scotts, Wembley Arena などをチェックして、お目当てのプログラムを見つけてください。
■美術
美術展では、各美術館が芸術の秋にふさわしい展覧会に力をいれています。
British Museum のミイラ展「Mummy: The Inside Story」では、最新の技術を駆使して、3000年の眠りから覚まされたミイラに会えます。また、National Gallery のラファエロ展、Royal Academy of Arts の古代アートから後期印象派までの傑作展、Tate Modern のキュービズム展など興味深い展覧会が目白押しです。Tate Britain では、毎年恒例の Turner Prizeの今年の候補作品展が12月23日まで展示されていて、アートの今の流れを知る格好の情報を得ることが出来ます。
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