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ブックスタート

ブックスタートに賛同する理由

 赤ちゃんは、お母さんのおなかの中にいるときから、たくさんの情報をキャッチしています。生まれてからは、さらに自分の目で耳で五感を精一杯使って、世界中を探検する旅に出ます。まず出会うのは、お母さんです。その次は誰でしょう。その次は何でしょう。もし絵本に出会うことができたら、その絵本を介して、親子の絆がより深まることでしょう。そんなすてきなことはありません。本に親しみを感じる子に育てば、どんなにすばらしいことでしょう。絵本の中には、これから未来に育つこどもにとって大切な、夢や希望や愛がたくさん詰まっています。そのきっかけとなるのが、ブックスタートです。

赤ちゃんと絵本をひらいたら ブックスタートのはじまり
 このブックスタートは、1992年にイギリスのバーミンガムで始まりました。日本でも2000年の「子ども読書年」を機会に全国に広まりました。絵本と触れ合う時間を、一緒に楽しみましょうというのが、このブックスタートの願いです。「読み聞かせをするのだから、それなりの準備がいるだろう」というような、堅苦しさいりません。膝の上に抱いてもらっているだけで、こどもは安心できるのですから。読んでもらっているその優しい声が、気持ちがいいのです。こどもは、お母さんから投げられるボールをキャッチして、育ちます。もちろんお母さんだけじゃなく、かかわるすべての人のボールをキャッチして、こどもは育まれていきます。そのうち、いやすぐにでもキャッチしたボールを投げ返してくるでしょう。心のキャッチボールのはじまりです。

 昨今のニュースを聞くにつれ、社会のひずみが浮き彫りになるものがあります。それはどこから来るのかと考えるに、家庭にあり方が問題になっているのではと感じることがあります。こどもの育て方や親子の関係のあり方が、地域に映し出され、それが社会全体へと広がっているような気がします。様々な課題を抱えて模索する社会に、白球を投げかけるブックスタートが、曇りがちな空に日差しを、その暖かさを伝えてくるような気がします。だから、私たちは、このブックスタートに賛同しているのです。あなたもおおわれた霧を吹き飛ばすように、あなたなりの白球を投げてみませんか?

絵本は誰のもの

 親なら誰でも、こどもが健やかに育つことを願ってやみません。元気に育った姿を見たいものです。こどものためになることなら、できることは全てしてやりたいと思ってもいます。本を好きな子になってほしい。自分で自由に読めるようになってもらいたいと思っていいるかもしれません。そのために、早い時期に字を教えるかもしれません。でも、それって本当にこどものためになっているのでしょうか。本当にこどもは、自分で読みたいと思っているのでしょうか。いや、そうではありません。こどもは、絵本を読んでもらいたがっているのです。もし、自分で読みたいのなら、親に隠れたって読むでしょう。「本ばかり読むな」と言っても、こっそりどこかで読むでしょう。「早く字を教えてくれ、本をもっと読みたいんだから」と言うかもしれません。しかし、決してそんなことは、こどもは言いません。だって、絵本を読んでほしいのですから。字を覚えることが苦痛だと思えば、もう本を好きになることはありません。早く字を覚えれば、ひとり立ちできそうな感じがしますが、本嫌いを育てるだけです。そこには、多分「絵本は子供のもの」という捉え方があるからでしょう。

[参考]
Bookstart(ブックスタート)
ブックスタートとは、赤ちゃんとその保護者に絵本を介して心ふれあうきっかけをつくること。

Booktrust(ブックトラスト)
ブックスタートは、民間の教育基金団体・ブックトラストが中心となり広がる運動となっている。

クレヨンハウス 絵本スクール クレヨンハウス 絵本スクール
押しつけたり言い聞かせたりしない、絵本はすてきな「先生」。クレヨンハウススタッフが、大事なことを教えてくれる640冊の絵本を選書・紹介します。洋書絵本もたっぷり102冊紹介。大好きなあのロングセラー絵本を、オリジナルで読むガイドに。付録は「大判・世界の絵本地図」です。

 確かに、絵本を見ながら喜ぶこどもの姿が、そこにはあります。しかし、基本は読んでほしいと言うところから始まっています。読むのは誰でしょうか。大人です。実は、絵本は、まずは大人のものなのです。言葉によって、人間は物事を捉えていくように創られています。絵本の絵を見て、その表現を言葉とともに学んでいきます。それはこどもだけじゃなく、大人も同じなのです。だから、図書館や本屋の絵本コーナーに、大人が群がっていても何ら不思議なことではありません。絵本の作者は、言葉や絵に精通しているものです。そのジャンルにはそれなりの専門家がいて、その作者となっているのです。その道の専門家が携わっている絵本だから、こどもとともに親も成長するのです。その感動を分かち合えるのが、こどもに絵本を読んであげることなのです。

 自分が感動もしない絵本を、こどもに読み与えても仕方ないでしょう。自分が感動したから、その感動を何とか伝えたいと思うのが普通です。そう思うからこそ、感動がこどもにも伝染するのです。病気と違ってこういう伝染は、いくらしたって構わないのです。やがて、それの積み重ねが、本は楽しいものだという芽生えにつながっていきます。字を無理に教えなくても、自然と覚えていきます。勉強という苦痛のイメージは、そこには存在しません。むしろ勉強もまた楽しいものと映るでしょう。

いないいないばあ (松谷みよ子 あかちゃんの本)  では、最初はどのような絵本がいいかと言うと、こどもに持てる大きさ・重さの絵本です。大きすぎると自分でめくりたくても、めくることができません。重たくては、直ぐ気も重たくなるでしょう。また、ページは多くなくてもいいので、めくりやすい紙の厚さのある絵本がいいです。単に図鑑的なものより、たとえ動物の紹介の絵本であっても、車の羅列の絵本であったとしても、そこには少なからず物語があったほうがいいでしょう。動物の親子であったり、車に乗って働いている人がいるほうがいいです。私たちは、無機質な社会で生活しているわけではありません。人と人とが助け合って、つながりあって生活しています。そのような絵本なら、親子の会話が生まれます。「パンダの赤ちゃんもお話してもらっているのかなあ」「あ、この人が電車の運転手だ。長い電車なのにすごいね」とか。そして、いつも手の届くところに、絵本がある環境が望ましいのです。

 とにもかくにも絵本は、大人のものです。恥ずかしがらずにどんどん読みあさりましょう。そして、どんどん読んであげましょう。絵本をもっと好きになりましょう。そんな大人を見て、こどもも絵本の大好きな大人に成長していきます。

参考:新しいことに挑戦する  魅力ある絵本  絵本の読み聞かせの時
絵本の読み聞かせには、どんな作品を選んだらいいのか

絵本の世界
くつくつあるけのほん (福音館あかちゃんの絵本) ブルーナのしかけであそべるあかちゃん絵本(1) きんぎょが にげた (福音館の幼児絵本) くっついた がたん ごとん がたん ごとん


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