絵話の世界
絵話とは
絵話(えばなし)には掛軸式と巻物式とがあり、紙芝居と口演童話との中間的存在で、絵を前にして講釈する演芸である。絵は、どちらかというとイメージをはっきりさせる為の補足的な役割で、口演を主体に物語が展開する。掛軸式のものには、めくる何枚かの絵の中に、扉が開いたり、登場人物が動いたりと、いくつかの仕掛けがある。
また、絵は複数枚ある必要はなく、一枚の絵を元に語られてもいい。一見の価値がある巻物式のものには、紀州道成寺(和歌山県日高郡川辺町鐘巻)の縁起絵巻がある。他に、黒板に描いた絵を利用するなど、工夫次第で個性的な絵話が生まれる。
参考:絵話(えばなし)とは
夢の中の創造力
道成寺の住職の巻き絵話『娘道成寺日高川の渡し』のことと、掛軸式の絵話の極意を教えてくださったF先生のこと。
参考:和歌山県の難読地名100選 出会いは不思議なもの
[演目]
●舞台は、池の真ん中学校でのお話。遊びたいアリのお姫様は、学校のルールになじめないでいました。先生たちの言うことが不思議に思えてなりません。だけど、自分の姿が池の水面に映ったとき、本当に行くべきところが目の前に表れました。
黒蜘蛛 クモ スパイダー
野外での虫捕り
朝、蜘蛛を殺すな
●旅立つ茜グモの物語。そのクモは、一瞬のチャンスを逃さないで、茜の空に吸い込まれていきました。それはずっと「風になりたい」と思い、願いが叶うときでもありました。
●"ヘアーサロン天牛"のご主人は、職人気質のカミキリムシでした。独身貴族よろしく一人で仕事に精を出していました。周囲からは「結婚しろよ」とやいのやいのと言われるものだから、それも縁のうちと決め込んで占ってもらった。すると『鴨川と加茂川の交わるところ、 よきこと笹舟で来たり』という事。どんな巡り会わせが待っているのやら。
歌舞伎名作撰 京鹿子娘二人道成寺 ー道行より鐘入りまでー [DVD]
坂東玉三郎 (出演)
日本の誇る伝統芸能“歌舞伎”の演目の中から厳選した名舞台を収める。2009年2月の歌舞伎座公演「京鹿子娘二人道成寺」を収録。恋に悩むふたりの乙女心を、坂東玉三郎と尾上菊之助が華麗かつ迫力満点に演じる。
能 道成寺 [DVD]
出演: 観世清和, 梅若六郎, 塩津哲生
紀州道成寺に伝わる能楽作品「道成寺」の魅力を堪能できる1枚。二十六世観世宗家・観世清和、梅若家第五十六世当主・梅若六郎、重要無形文化財認定の能楽師・塩津哲生ら、実力・人気共に日本を代表するシテ方が、それぞれの「道成寺」を披露する。
安珍と清姫の物語 道成寺
松谷 みよ子 (著), 司 修 (イラスト)
大型本: 40ページ
出版社: ポプラ社 (2004/04)
むかし、紀伊の国に清姫という美しい娘がいた。清姫は、年若い山伏・安珍をひと目見て心を奪われた。けれど、清姫の想いは安珍に届かない。思いあまった清姫は…。能、歌舞伎などで広く知られている作品をもとにした絵本。
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