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三匹のガラガラドン

ノルウェーに伝わる民話をもとにしたお話。大きさの違う3匹のやぎ・ガラガラドンがいて、ある日、3匹は草を食べようと橋を渡って向こうの山に行こうとしました。しかし、橋の下には恐ろしいトロルが、大きな口を開いて待ち構えていました。

トロル ある山に三匹のヤギが住んでいました。ヤギの名前は、みんなガラガラドンと言いました。小さいヤギのガラガラドン、中くらいのガラガラドン、大きなガラガラドンの三匹はおなかがすいていました。

「向こうの山においしい草がある。みんなで行って見ないか?」
「もうこの山には草がないので、みんなで行ってみよう」
「でも、途中に恐ろしいトロルがいるんじゃないかい」
「大丈夫、いい考えがあるから。さあ、行くぞ」
大きなガラガラドンが最後にそういうと、三匹は出発しました。

向こうの山に行くには、谷にかかった橋をわたらなければなりません。橋の下にはご馳走にありつこうと、大きな口からよだれをたらした気味の悪いトロルが住んでいました。
「俺はこの橋の下に隠れて、誰か通るのを待っているんだ。ご馳走にありつけるからな。おや、誰かやってきたぞ」
・・・さて、三匹のガラガラドンたちは、無事に橋を渡って草をおなかいっぱい食べられるでしょうか?
参考:パネルシアターのあらすじ「三匹のガラガラドン」

繰り返し三回の様式化

昔話のように現代に受け継がれて残ってきたお話には、必然的に様式化されたものがあります。様式化することによって、聞き手が聞きやすくなったり、聞き手の期待を裏切らずにお話が展開したりという役割がなされます。

また、話し手も物語の全体像をイメージしやすくなり、様式化を理解することによって、ツボを心得た話し方が出来るようになります。 そのひとつが、お話のリズムにもなる 「繰り返し三回の様式化」というものです。

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テレビ番組も繰り返し3回
3匹のこぶた、三枚のお札、3匹のガラガラドン、3匹のくまなど繰り返し3回のお話は多い。一つに絞ってもいいが、3回だとバリエーションを楽しむことができる。記憶として残るのは、1回。2回、3回ぐらいまでで、4回なるとだんだん焦点がぼやけだす。起承転結をしっかり踏まえないと、観客は離れていくかもしれない。「何だかこのパネルシアターむつかしいなあ」なんて思われてしまう。むつかしい紙芝居や人形劇は、やるには勇気がいる。失敗の繰り返し3回になりかねない。

テレビの番組作りも視聴者の心をつかむには、テーマを一つに絞る。多くても二つ、三つで押さえておく。そうすることによって印象を強くする。何かのコンテストがあっても決勝は、2組か3組で争う。4組では残った4人がぼやけてしまう。3人だとそれぞれの個性が出て、勝者も敗者も視聴者が納得しやすい。あまり詰め込みすぎた番組は、視聴者は予選を見なくなり決勝だけを見るようになっていく。

テレビ番組ほど大掛かりでないけれど、パネルシアターもそれなりに組み立てが大変だ。その日の公演を三つ選ぶのが、一番無難な構成だ。四つ五つと演目を選ぶほど構成がむつかしくなる。詰め込みすぎて、終わった後に「ああ、しんどかった」なんて思われては、パネルシアターをした甲斐がない。時間の長さで観客の楽しさを奪ってはならない。



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