落語パネルシアター
枝雀落語大全「地獄八景亡者戯(前編・後編) 現代地獄めぐりパネルシアター「現代地獄めぐり」は、上方落語の演目の一つ「地獄八景亡者戯(じごくばっけいもうじゃのたわむれ)」が元になっています。落語の「地獄八景(地獄めぐり)」は、落語家によって様々なスタイルがあります。あまりのスタイルの多様さからは、創作落語と言ってもいいくらいです。さて、パネルシアターの「地獄めぐり」は、現代の世界に通じることから、「現代」を冠しています。 桂文珍「地獄八景亡者の戯れ」登場人物は、鯖吉(さばきち)、鯖吉の父親、長屋の大家、福田屋の若旦那、船頭鬼、閻魔大王、軽業師の飛猿(とびざる)、医者の安心(あんじん)、人呑鬼(じんどんき)、案内人などです。登場人物も多く、奇想天外の展開は、「次はどうなるのだろう」と興味津々になります。 大筋はこうです。鯖にあたって死んだ鯖吉です。父親も後を追うように死に、長屋の大家もやがて死んでしまいます。大家が三途の渡し場でうろうろしていると、福田屋の若旦那がやってきて、河豚の毒にやられたと言う。三途の川の渡し舟の船頭は鬼です。着いた所が地獄の一丁目で、閻魔大王の裁きの時をみんな待っています。地獄に行くのか極楽に行くのか、そこで決まります。 軽業師の飛猿は、みんなをはらはらどきどきさせたからと、腹切りの刑を言い渡されます。医者の安心は、救える命を救わなかったと針の山にさらされます。若旦那と大家は釜ゆでの刑を言い渡されますが、隙を見て逃げ出します。ところが、後を追いかけてきた人呑鬼という大鬼に呑まれてしまいます。 二人は大鬼の腹の中を進むと、同じように呑みこまれた軽業師と医者に出会います。みんなで力を合わせて脱出しますが、鯖吉とその父親はどうなったかと言うと、現代にタイムスリップしたかのような展開で、無事助かるという奇想天外なお話です。 参考:「現代地獄めぐり」のあらすじ
死後の世界を信じるか
米朝落語全集「地獄八景亡者の戯れ」
まんが日本昔ばなし「地獄のあばれもの」
絵本「じごくのそうべえ」
49日の法要の話
もし閻魔さんの前に出たとき、申し開きができなくなると、死んでからの一生は終わりのない地獄めぐりをすることになる。自分で書いて何だかおかしくなってきた。「死んでからの一生」って何だ? まるでまだ生きているみたいで、生まれ変わるってことあるのだろうか? 生まれ変わるときは、子宮じゃなく肛門からなのかもしれない。www ちなみに大富豪が死んでも。三途の渡し船の代金が6文銭で済むとは知らないかもしれない。「なんだこんなちっちゃい船で、向こうに着くまでに沈んでしまう。泳げないんだからまた死ぬことになる。金はあるんだからもっと大きな豪華客船にしてくれ」なんて言い出して。死んでも性格はなおらないらしい。 |