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パネルシアター「お誕生日」

誕生日ケーキ 原作
あるところに小さな池がありました。池には一匹のかえるがいました。名前をぴょん吉といいました。ぴょん吉は、池の真ん中に浮いている草の上で休んでいました。ぴょん吉の一日の始まりです。その日は少し強い風が吹いていて、浮き草が流されて、どんどん岸に近づいていきました。すると、草むらになにやら大きなものが見えました。赤や黄色とりどりの模様があり、とてもきれいな宝石のようでした。ぴょん吉は、岸にぴょーんと飛び移りました。
「これは卵みたいだ。でも、今まで一度も見たことのない卵だ」
ぴょん吉が、不思議そうな顔でその卵を見ていると、ピピピリメリメラと卵にひびが入って、パカリコとわれました。
「ぼく、生まれたよ。ママ、こんにちは」
「ぼくは、おまえのママじゃない。ぼくは、かえるのピョン吉。君は誰?」
「ぼ、ぼくは・・・。恐竜」
「恐竜はわかっている。名前は何て言うんだい?」
「ぼ、ぼくの名前?」
「どこかに落っことしたんじゃないか?」
「そかなあ」
「ぼくが探してあげる。池にはなかったから、他を探してくるよ。ママも見つけてきてあげる」
「ありがとう」
ぴょん吉は、草をぴょーんぴょーんと飛んでいきました。
「ピョン吉は、親切で優しいなあ。友達になれるといいなあ」
ぴょん吉を見送っていた恐竜でしたが、誰か後ろから近づいていて声がしました。
「あら、大変。卵が割れてる。私の大切な子はどこへ行ったのかしら」
「ママ?」
「よかった。無事だったのね。もうすぐ生まれるかもしれないと思って、ケーキを買いに行っていたの」

Happy Birthday この恐竜には、カンガルーのようにお腹のところに袋がありました。その袋の中からケーキを取り出しました。
「わあ、おいしそう。早く食べたいなあ」
「あわてないあわない。誕生のお祝いの歌を歌ってから。HAPPY BIRTH DAY TO YOU HAPPY BIRTH DAY TO YOU HAPPY BIRTH DAY DEAR ・・・」
「どうしたのママ?」
「まだ名前付けていなかったの。この子にどんな名前つけたらいいかしら。これを読んでくれているお友達、名前付けてくれない? このお話しのつづきは、あなたがつけてくれた名前で進めるから。何かいい名前はない?」
読者「○○って名前がいい(○○に好きな名前を入れて読む)」
「○○、何てすてきな名前でしょう。○○にしましょう。じゃあ、もう一度。HAPPY BIRTH DAY TO YOU HAPPY BIRTH DAY TO YOU HAPPY BIRTH DAY DEAR ・・・」
「どうしたのママ?」
「誰か来たみたい」
やってきたのは、ぴょん吉でした。
「ゴメンよ。君の名前もママも見つけられなかった」
「ぼくの名前は○○。これを読んでくれているお友達がつけてくれたんだ。それと、ここにいるのがぼくのママ」
「えっ?! ぼくは何の役にも立たなかったね。せっかく君と友達になれるかと思ったのに」
「ぼくたち、もう友達だよ。だから、ぼくの誕生日を祝って。一緒に歌って」
「うん」
○○のママもうれしくて、鋭い歯をむき出しにしました。
「○○のお友達もかけつけてくれました。じゃあ、もう一度みんなで歌いましょう。HAPPY BIRTH DAY TO YOU HAPPY BIRTH DAY TO YOU HAPPY BIRTH DAY DEAR ○○ HAPPY BIRTH DAY TO YOU」
「さあ○○、ろうそくの火を消すんだ!」と思わず叫んだぴょん吉でしたが、
「ってろうそくがないね」
「だって、ぼく、今日生まれて、まだ一歳にもなっていないだもん」
それでも、○○には、その日が最高にすばらしい一日となりました。そして、次の日から毎日、ガオー!ガオー!と大きな声で叫びました。一歳の誕生日が来たら、ケーキのろうそくを吹き消すために。

パネルシアターのキットや完成品には、上記の原作をもとにして、脚本が作られています。その台本は両方に同封されています。
パネルシアター「お誕生日」の台本  口演童話「お誕生日」

参考:カモメのヒナを見たことがない  玉子と卵の違い
 怪獣と恐竜の違い  核戦争の後  恐竜の呪い  生きる意味とは

恐竜の親子
パネルシアター「お誕生日」に登場する恐竜の親子

怪獣と恐竜の違い
怪獣は空想の生き物で、恐竜は化石などで知られる太古の生き物なんて一般的に言われるが、このパネルシアターに登場する生き物は、果たして恐竜なんだろうか怪獣なんだろうか。台本の初めに生まれたとき、自分で恐竜だと言っている。してみると恐竜なのかもしれない。主人公がうそつきの代表になるのはおかしい。

だけど空想で生まれてきた生き物です。そうすると怪獣といってもいいかもしれない。恐竜が「ガオー!ガオー!」と叫ぶとは思われない。怪獣のような叫び声だ。人間の言葉をしゃべってテレビドラマ出てくる怪獣のようでもある。つまるところ怪獣と恐竜をどこで線引きしたらいいのだろう?

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