透視パネルシアターの舞台
あまり見かけませんが、 個性的なパネル舞台です。 幻想的なパネルシアターです!
透視パネルシアターの舞台は、一種影絵のようでもあり、ブラックパネルほど部屋を暗くしなくても効果が出せます。観たこともない方もいるかもしれませんが、OHPを想像してみてください。会場を真っ暗にしなくても、できますし、手元もそれ自体の明かりでよく見えます。透視パネルも、パネルボードの後ろに光源を置くので、それ自体の明るさで、ミニライトとの設置は必要ありません。
透視パネルシアター用のパネルボードは、ベニヤ板などは利用できません。それでは、透視はできません。透視できるガラス板のように透明でなくてはなりません。ガラス板は、取り扱いが危険ですし、専門家でないと加工も難しいです。代わりに透明アクリル板も割れるときは割れますが、ガラス板よりも扱いやすいです。アクリル板にネル生地を張ります。それ自体に張るのは、生地を実寸で張らない限り、折り曲げると影ができます。それよりも、大型紙芝居の舞台のような枠を作って、その枠の開口にアクリル板をはめ込み、ネル生地を張ります。
光源は、スポットライトなどの舞台用照明を利用すればいいでしょう。大きなものですと舞台の奥行きが取られて、会場が狭くなります。小さなもので、焦点を合わせることができて、照射域のカットができるのが望ましいです。照射域を丸や四角にできるだけでも、演目にバリエーションができます。
絵人形は、パネルボードの後ろに貼付します。したがって、パネルボードの傾斜は客席側になります。その分倒れやすい状況になるので、安全に紐で引っ張っておくか、しっかり支木で支えておくことです。また、通常会場が雛段になっていると、観劇しやすいということになりますが、透視パネルは逆です。舞台の設置に一番気を使います。公演に先立って、特に会場の様子を把握しておくことが肝心です。
参考:パネルシアターの舞台一式(当劇団で取り扱っている舞台)
光源
透視パネルは、どうしてもパネル板の後から光を当てるというか、透過させる必要があります。当劇団で使用している光源は、T-660B・W(ヤマギワ)というスポットライトです。ショップの商品展示でスポットを当てるのに適しています。光のカット割りができるのカッターが付いていて、丸だけじゃなく四角の大きさや形を変えることが出来ます。ときどき人形劇の公演のときも使用しています。
透視パネルのパネル板を垂直に立てれれば、影絵の舞台そのものです。透視パネルシアターをしていたつもりが、いつの間にか影絵に魅了されて、影絵をやり始めるかもしれません。
Make Shadow Puppets! Weekend Projects
光の旅 かげの旅 (絵本の部屋―しかけ絵本の本棚)
アン・ジョナス (著), 内海 まお (翻訳)
出版社: 評論社 (1984/01)
商品パッケージの寸法: 25 x 21 x 1 cm
光と影を仕掛けのあるモノクロで表現しながら、夜明けから夜更けまでの一日の旅模様を映しだしている1冊です。
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