パネルシアター
サイの災難
あらすじ
ここにサイの親子がいます。サイのお母さんは、まだ一人で一度も散歩をしたことのない坊やが心配です。何かにぶつかって怪我でもしないかと気が気ではありません。だけど誰だって、一人で散歩ができなくては、いつまでたっても赤ちゃんのままで、一人前の大人になれません。お母さんは、心を鬼にして、坊やを散歩にやりました。
台本(台本の一部) YouTube「サイの災難」
「犬も歩けば棒に当たる」ということわざがあります。
(犬の親子を中央に出す)
当たったものが幸運ならいいのですが、不幸なら涙流して泣かなければなりません。
ヒューイ! コツン
(棒を犬の頭に当てて、たんこぶを出す)
「お父さん、大丈夫?」
「大丈夫、大丈夫。これしきのこと。短い棒に、ちっちゃいたんこぶだ。ちょっと痛かっただけ」
「お父さんは強いなあ」
「お前たちも、歩いているときは気をつけろよ」
「ハーイ!」
(犬たち下手に退場)
ギギギー! ガシャーン!
(交通事故の絵を棒にかぶせる)
道路に何か落ちていたらわき見運転。こんな事故にもつながります。もうたんこぶだけでは済みません。大怪我をします。何日も入院しなければなりません。もちろんスピードの出し過ぎや、信号もちゃんと守らなければなりません。
(交通事故と棒を片づけ、サイの親子を出す)
−後略ー
登場する絵人形:
犬の親子(三匹)、棒、たんこぶ、交通事故の現場、サイの親子、変身したサイの坊や(4頭)、ブタ、ヒツジ、ウシなど。
※泣きながら帰ってきたわが子に、サイのお母さんは、
「本当にえらいわ。立ち向かうことだけが、勇気じゃないの。時には逃げることも大切なこと。決して恥じることはないのよ」
と言って、一人前になる種をわが子が持っていたことがわかります。
参考:パネルシアター「サイの災難」キット説明動画
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