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人形劇脚本

人形劇「ダイヤモンド」の台本

[登場人物]
男の子(船長になるのを夢見ているアフリカの少年)
男(引退した野球選手)
女(貴婦人気取りの女)
小犬(薄汚れた犬)
サメ、トビウオ、バナナ、豪華客船、救命ボート、オール、石、ボール、グローブ

アフリカ アフリカ BBCオリジナル完全版 [Blu-ray]
1、新たな視点で撮影された地球最大の大陸アフリカを捉えたネイチャー・ドキュメンタリー
2、2014年GW公開3D映画「ネイチャー」と同時に撮影された姉妹作品
3、カラハリ、サバンナ、コンゴ、ケープ、サハラの5箇所で捉えた世界初映像の数々

第一幕
船上甲板の上。船首が下手から突き出ていて、蹴込線が水平線の位置。
(下手から少年登場。手にモップを持っている)
少年「みんなパーティーで飲んだり食べたりで楽しそう」
(下手から小犬登場)
少年「ここはおまえの来るところじゃない。部屋にもどりな。シッ、シッ」
小犬「クーーン」
少年「よく見ると、おまえ、お客さんのペットとじゃないね。どこから紛れ込んだんだい」
小犬「ククーーン」
少年「ぼくには犬語はわからないよ」
小犬「クウ」
少年「ぼくはね。いつか船長になりたくて、この船にもぐりこんだんだ。船が出てしばらくして見つかり、働かされているんだ。ぼくの仕事は甲板拭き。働くことで船乗りになれたし、食事ももらえる。お客さんが楽しんでいるときに汗を流すんだ。おまえももぐりこんだんなら少しは働けよ。そうすればお飯にもありつける」
小犬「ックックーー」
少年「そうだね。おまえには甲板拭きは無理だね。そうだ。おまえにぼくの食事を分けてやるから、ぼくの友だちになってくれ」
小犬「クン」
少年「そうかなってくれるか。おまえの仕事はぼくの話し相手だ」
小犬「クン」
少年「ぼくの名前はマイケル。おまえは?」
小犬「クックー」
少年「おまえクーしか言えないんだな。じゃあおまえは、クーだ。よろしく」
小犬「クックー」
少年「誰か来る」
(少年と小犬、物陰に隠れる。下手から着飾った女登場)
女「高級なワイン飲みすぎたかしら。顔がほてって暑いわ。海の風は気持ちがいいわねえ」
(物音に気づき)
女「誰かいるの?」
少年「甲板拭きです」
女「何よお。近づかないで。高いドレスが汚れるじゃないの。ここは磨かなくていいの。船尾の甲板を磨きなさい」
少年「今はここを磨くように言い使っていますので・・」
女「客が散歩したいのに出来ないなんてあきれたことだわ。もうこの船を利用しないわよ」
少年「わかりました。申し訳ありません。時間をずらしてすることにします」
女「そうしてちょうだい。でもこのことは船長に話しておくわよ。・・ああ・・。な、何てこと!」
(小犬がドレスにおしっこをかける)
少年「クー、やめるんだ」
女「あなたの犬ね。もう許さない。このドレスいくらか知っているの。あなたが一生かかっても買えないのよ。船長に言ってクビにでもしてもらうわ」
(女怒りながら下手に退場)
少年「申し訳ありません。ここの仕事がなくなると行くところがありません」
小犬「ククーッ」
(船が何かにぶつかり大きな音を立て揺れる。少年倒れる)
少年「何かと衝突したようだ」
小犬「ククーッ」
放送「(皆様ご心配は要りません。ただ今調査中です。何?氷山にぶつかった。えー報告によりますと、船に小さな氷山がぶつかった模様です)」
(きしむような音がして船がゆっくり傾き始める)
放送「(訂正します。かなり大きな氷山がぶつかった模様です。船体に穴が開きました。)」
乗客「(キャーッ)」
放送「(船が沈むかもしれません。いや沈みます。皆様、救命ボートにお移りください)」
少年「ぼくたちもボートに乗ろう」
(船首が持ち上がり船尾から沈んでいく。小犬が滑り落ちようになり、少年は船首に捕まる)
小犬「クックーー」
少年「クー!つかまれ!」
(少年は手を伸ばすが、小犬に届かず、小犬は滑り落ちてしまう)
少年「クー!クー!」
(船は沈み少年も蹴込に隠れる)

ボートセット INTEX(インテックス) エクスプローラー ボートセット
製品サイズ: (約) 全長185×幅94×厚さ41cm
製品重量: (約) ボート/1900g
材質:塩化ビニル樹脂 (非フタル酸系可塑剤使用)
内容:ボート1個、オール2本(1個=1セット)、ポンプ1個、付属品:修理用パッチ。大人と子供二人乗りにちょうど良いサイズです。ボートの先端につかまり用のロープ付。

第二幕
海の上、蹴込が水平線。
(下手からボートが波に揺られ、ゆっくり舞台中央まで来る。男が目を覚まし周りを見る)
男「助かったようだ」
(気を失っている少年に気づく)
男「おい。起きろ。助かったぞ」
男の子「ク、クー!」
男「助かったんだよ」
男の子「クーは?」
男「クーって誰だい」
男の子「友だち」
男「そうか。みんな死んだみたいだ。救命ボートは沈む船の渦に飲まれて、残ったのはこの救命ボートだけ」
男の子「クー・・」
男「私はヒノキ。君は?」
男の子「ぼく、マイケル」
男「二人助かったが、この先どうするかだ」
男の子「このボートこいで行こうよ」
男「そうしたいところだが、ボートのオールが流されて1本しかないんだ。これじゃあ、なんぼも進まないし、2本でも力尽きてそのうちこげなくなる」
男の子「救助船待つしかないの?」
男「救助信号が出ていればいいがなあ。信号出す前に沈んだんなら、船が沈んだ場所が分からない」
男の子「救助船はいつ来るの?、明日?3日後?1週間?」
男「1週間か、2週間か、1ヶ月か・・」
男の子「あれ何?」
(サメの背びれを指差す)
男「サメだ」
男の子「ぼくたち食べられるの?」
(男、オールを手に持ちサメの背を叩く)
男「あっちに行け!俺達はえさじゃないぞ!」
(サメが大きな口を開け迫ってくる。オールに噛み付き奪って、サメは消える)
男の子「サメは?」
男「消えたようだ。でも今度来たらおしまいだ。戦うにもオールはない。例え来なくても飢え死にするかもしれない。このボートには食料がない。この海の中にはいっぱい魚がいるのになあ」
男の子「のどがかわいた」
男「目の前に水はいっぱいあるのになあ。塩水を飲んだらよけい喉が渇く。私も水がほしいよ」
(二人力なく倒れる。ボートはゆっくり上手に進む)
男の子「暑いよー」
男「あ、暑い」
(ボート上手に退場)
語り「随分長い時間が過ぎた。二人は動く気力もなく寝ているだけだった」
(下手からゆっくりボート現れる)
男の子「ぼく達死ぬの? 最後においしものが食べたい」
(バナナが飛んでいる)
男の子「バナナが空を飛んでいる。バナナが食べたいなあ」
男「ごめんよ。取ってやりたいが、あのバナナは取れないんだよ」
(トビウオが飛んでいる)
男の子「魚が空を飛んでいる。魚が食べたいなあ」
男「あの魚も取れないんだよ。ごめんよ。あれ?、私にも魚が見える。いよいよダメなのかなあ」
(トビウオがボートに飛び込むが逃げてしまう)
男「さ、魚だ。夢じゃない。今のはトビウオだ。おい、この魚は食べられぞ」
男の子「魚が食べられるの?」
男「オールで叩き落そう。あっ、もうオールはなかったんだ。何かぶつけるものがあればなあ。こんなところに石はないしなあ。早く何とかしないとトビウオが逃げてしまう」
男の子「石ならあるよ。ほら」
男「これは、石は石でもダイヤモンドの原石だ。売れば1000万円はするぞ」
男の子「売っても10円にもならないよ」
男「私の国で売れば1000万円だ」
男の子「嘘だ」
男「嘘じゃないって。あっ、それより魚が逃げる」
男の子「この石で当てればいいんだね」
男「トビウオが飛んだところを、うまく狙って。今だ」
男の子「えいっ!」
男「ナイスピッチング!」
(石は当りトビウオがボートに飛び込む)
男「1000万円が消えたね」
男の子「魚は取れたよ」
男「これでしばらく持ちこたえられるぞ」
男の子「あれは何?」
男「えっ、船だ!おおいここだー!」
男の子「おおいー!」
(ゆっくりボートは上手に退場)
語り「船は二人を見つけ、二人は無事助かった。その船はヒノキの国の船で、マイケルはしばらくヒノキの家に世話になることになった」
・・・つづく

参考:人形劇「ダイヤモンド」の台本(全四幕)

硬式練習用ボール UNIX(ユニックス) 硬式練習用ボールメジャーアタック BB78-40
サイズ : 硬式オフィシャルサイズ(約72.9~74.8mm)
重さ : 硬式オフィシャルサイズ(141.7~148.8g)
材質 : 天然皮革、ケブラー糸使用
内容 : 1pcs入り(PE袋パック入り)

stage directions
 あまり人形としてのアクションがない場合は、演技力が非常に要ります。たとえば後ろ向きで泣く場合、何をしているのか、泣いているのか怒っているのか、客席にはよく分からないものです。人形劇でなくとも演劇でも同じようなことがいえます。台詞の発声が伝達の境目を分けることもあります。何気ない台詞の中にキーワードを読み取る力が演技者には必要になってきます。

 たとえば、第四幕は、アクションが少なく小さい場面です。人形の動きより登場人物の心の動きの方が大きくなります。その心理を盛り上げるのが、汽笛の音だったりします。タイミングよく入れることによって、場面にメリハリをつけることができます。また、第三幕の公園はどんなところにある公園なのか、音で状況を設定することによって、背景をもシンプルにすることが出来ます。走る車の音が聞こえてくる公園なのか、小鳥の鳴き声がする公園なのか、幕のはじめに擬音を入れることによって、場面設定が出来ます。

 この人形劇では音が非常に大切なキーポイントになります。船が氷山にぶつかる音、沈むときの悲鳴や雑音、波の音、ボールがグローブに収まる音など、劇を引き締める音として重要に働きます。音響係りとしてのスタッフを作ったほうがいいでしょう。

グローブ カイザー(kaiser) 親子 グローブ セット KW-310
KAWASE(カワセ)
本体サイズ:幅210×奥行180×高さ270mm
重量:670g
材質:グローブ=PVC・PU、ボール=PVC・ラバー

参考:人形劇脚本集

船長直伝 船長直伝!この魚はこう釣れ!!―マンガで覚える
いぬい たかし (著)
沖釣誌『つり丸』の人気連載マンガ「いぬい君のあっぷあっぷ」をまとめた初心者〜ベテランまで沖釣の楽しさを充分に堪能できる1冊。
ムック: 167ページ
出版社: マガジン・マガジン (2008/05)

人形劇の作り方


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