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人形劇「光る波」の台本

概要
水害という悲しい歴史がある村にダム建設の話が持ち上がった。そのニュースを聞いてダムに村が沈むと聞き、立ち上がった若者達。村会議に波力発電や潮力発電を提案するが果たしてその結末やいかに・・・

[登場人物]
村長
山田(上地区代表)
源基(山田息子)
母(源基の母)
村中(中地区代表)
聡(村中の息子)
下田(下地区代表)
里子(下田の娘)
語り
村人1・2・3・4
土石流(岩・大木・家)、懐中電灯3本

自分で作る風力発電 自分で作る風力発電 (大人の週末工作)
中村昌広 (著)
著者について:1959 年、栃木県那須郡那須町に生まれる。 2006 年、サラリーマンの傍ら、川のほとりに移り住んだときから、自然エネルギーの活用を考え始める。 2008 年、手作り風力発電1 号機を完成。 現在、伝説の山田風車のようなマイクロ風力発電の実用化を目指すとともに、子供の頃泳いでいた目の前の川で、電気をつくる夢も抱き始めている。
電子回路の知識どころか、ハンダ付けもままならない一介のサラリーマンが、夢にまで見続けた手作りの風力発電を実現させた。情報の少なさから悩み、立ち止まった時間。ヒントをさがしてホームセンター回りを続けたたくさんの時間。そんな時間を費やすことのないよう、これから手作り風力発電を作ろうとする方々に、本書はたくさんのヒントと知恵を提供する。
単行本(ソフトカバー): 160ページ
出版社: 総合科学出版 (2011/10/13)

第一幕
 風雨でやられた田畑。村人1下手から登場。上手のほうで畑仕事をし始める。
村人1「本当にもう昨日の嵐が恨めしい。せっかく育った大根が全部流れてしまった。どこが川でどこが畑のなのかわからねえ」
 村人2下手から登場
村人2「おまえっちの畑もだめになったか、おらんちの田んぼの稲もみんな水に浸かっちまった。水というより泥の海になった。これから上の畑を見に行くだが、期待できそうにないなあ」
村人1「田畑どころか屋根がつぶれた家もあるそうな。明日から何を食ってどこで寝たらいいやら。上の村も下の村も厳しい年になるなあ」
村人3「(逃げろー!逃げろー!)」
村人2「何かあったか?」
 上手からあわてて村人3登場
村人3「は、早く逃げろ!はあはあ・・」
村人1「どうした?」
村人3「ど、土石流だ!!川からはなれるんだ!」
 どどどーと大木やら岩やら流れてくる
村人たち「わああーー」
村人達下手に流される。さらに家や人間が流されてくる。
村人4「あっぷあっぷう、た、助けてくれー!」
 みんな下手に流される

第二幕
 役場で村の会議。出席は、村長と地区の代表3人。4人板付き。
村長「みんなも知っての通り、昔この村は水害によくおうた。大雨が降ると川の水があふれ、田畑は水浸し。ひどいときは土石流に作物が押し流され、ひもじい思いをした。おまけに家まで流され、大勢の村人も命を落とした」
山田「昔のくねくねした川のせいで水害になりやすかった。そりゃくねくねした川のおかげで、田畑に水が引けたんだけど。でもそれも川が整備されて、水害も水引の問題もなくなった。村長さんよお、何ぞ今この村に問題でもあるか。この忙しいときにわしら村の地区の代表を集めて」
村中「村長は、村から若いもんがのうなって嘆いているんだ。それに違いない」
下田「まあまあ。村長の話しを最後まで聞こう」
村長「昔の話しを持ち出したのは、水害があっても村人みんなが力を合わせて切り抜けてきたと言うことをいいたかったんじゃ。今度村に持ち上がったことがある」
村中「収穫に人手が足りないってことだな。年寄りばかりだからなあ」
村長「確かにこの忙しい時に、若い力がないのは痛い。だがそのことではない。村にダムが出来るって事だ」
山田「この村にダムが?」
村中「ダムが出来たら村が沈むのか?」
下田「どこにどんなダムが出来るんです」
村長「少し前に県から話があって、国の電力需要が多くなり、各県にダム建設が持ち上がった。今度国から正式に話があった。ダムは上の地区があるあたりに出来て、中と下の地区は水没を免れる」
山田「そんならわしら上の地区のもんはどうなる。先祖伝来の土地を捨ててどこへ行けばいいんじゃ。仕事はどうするんじゃ!」
村中「ダムが出来るんだから、その建設の仕事があるじゃろ。国ら資金が出て貧乏村にも金が入ってくる。みんな生活が楽になる」
下田「ダムが出来た後はどうなる。住む家も仕事もなくなる」
村長「家は国の支援で新しい家に住むことになる」
山田「昔からの田畑はどうなる。墓も引っ越すのか?」
村長「そ、それは・・」
村中「仕事は、ダムができればそこの管理人をやればいい。それぐらいの保障はしてもらわんとなあ」
山田「鍬と鎌しか持ったことない人間に何が出来るか!」
村中「山田はんとこの子どもも、都会に出て行ってもうもどってこんのやろ。わしとこも町で結婚して住みついておる。今さら畑耕せとは言えん、ここらが潮時じゃ。いい機会じゃ」
村長「先祖伝来の土地がダムに沈むのはつらい。それはよう分かっておる。よう考えてみい。時代は変わってきているのじゃ。今ではみんな家にテレビ、冷蔵庫、クーラーまである」
山田「うちにはクーラーはない。あるのは村長の家くらいだろう」
下田「家にもある」
村中「わしの家にも」
山田「そ、そんなもんみんなつけているから、電気くうんだ。クーラー外せば電気は使わない。ダムもいらん!」
村長「クーラーだけが問題じゃないんだ。この時代の生活スタイルでは電気なしというわけにはいかんのじゃ。最近家の電気が切れたりしないか? みんな使いすぎてショートしているんだ。わしらの村だけの問題じゃない」
下田「もうダムができるのは決まったことか?」
村長「まだ決定じゃないが、もうすぐ調査とそれが終われば役人が説明に来る」
村中「分かった。村長の言うことはよくわかった。国の役人が来たらみんなで力あわせて、役人を追い出せばいいんだろう。昔の人のように」
村長「あたー。そうじゃない。上の地区のもんのことを思えばダム建設は反対だが、反対しても国の政策は動かん。遅かれ早かれダムが出来る」
 舞台の照明消える。懐中電灯をつける。
村長「停電だ」
村中「ちょっくら帰るだ。うちのかみさん、暗いのが大の苦手で、子どもみてえに便所にも行けねえ」
山田「やっぱり電気がいるんかいなあ」
村長「いつつくかわからんし、今日はもう会議は出来ん。今夜はここらで解散としよう」
下田「懐中電灯持ってくるの忘れたから、誰か貸してくれんか?」
村中「わしの家すぐそこだからに寄っていけ。貸してあげる」
下田「すまないねえ」
 下田と村中退場。
村長「わしらも帰るか。気を落とすな。まだ時間はある」
山田「ああ」
 村長、山田退場。

参考:人形劇「光る波」の台本(全四幕)

エンジン発電機 ナカトミ(NAKATOMI) エンジン発電機(定格出力0.85KVA ) EG-1000
発電機仕様(交流):周波数=50Hz/60Hz(切替式)、出力=0.85kVA、電圧=100V、電流=8.5A
発電機仕様(直流):電圧=12V、電流=8A
エンジン形式:空冷4サイクルガソリンエンジン、排気量:87ml
出力:1.4kW(1.9PS)/毎分3000、1.6kW(2.2PS)/毎分3600
連続運転時間:3-5.5時間 ※条件等により変わります。、騒音値:約69dB/7m

ワットモニター サンワサプライ ワットモニター5種類測定可能 検電器 TAP-TST8
5種類の測定ができる検電器です。積算電力料金や二酸化炭素量測定可能
定格容量:15A・100V(1500Wまで)
定格電圧:90-110V
プラグ:2P

発電・送電・配電が一番わかる 発電・送電・配電が一番わかる
福田 務 (著)
電力設備は、オール電化の時代を背景に、住宅・ビルメンテナンスや住宅施工、電気事業、省エネ関連業、など、幅広い業種で要求されるようになっています。一方で、近年、電子電気分野の学生の基礎知識のなさが指摘されています。本書は、現代社会を支える電気について、特にエネルギー(電力)としての視点からその仕組みを解説する。

参考:冷蔵庫の節電ポイント  再生可能エネルギーの未来
風力発電の技術と利点

人形劇脚本集
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