人形劇トムテ

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蝶

人形劇花を咲かせたトロル

この人形劇は劇団創設後の最初に作った作品です。主人公のトロルは、トロールとも呼ばれる化け物です。みんなから嫌われる乱暴者です。ずるがしこくて意地悪で汚いときていて始末におけません。何とかして小人のトムテや狐は、内心仲良くしたいと思っているのですが、気持ちが通じません。毎日トムテや狐をいじめて喜んでいます。

ところがひょんなことでトロルの本当の気持ちが、洒落ではないが吐露します。いじめた蝶のおかげとは言っては変ですが、蝶のおかげで自分の醜い姿が映し出され一変改心します。友達思いの心が芽生えます。蝶のために自分ができることを必死でトロルは考えます。それが種をまいて花を咲かせることでした。自分の役目が分かり、トロルは世界中に花を咲かせる旅を続けます。

自分のこの世での必要性がわかると、どんなつらいことでも乗り越えていけるものです。トロルにとっては、弱いものをいじめることではなく、弱いものの好きな花を咲かせることだったのです。

見た目だけでその人を判断したり、やっているその現象だけを見てわかったつもりでいたりしていたんでは、本当の姿が見えてきません。わざと本当の姿を隠していることもあるのです。その理由が分かれば、同じ世界にいる自分とよく似ていることが分かってきます。トロルを嫌うことは、強いては自分を嫌っていることで、自分も人も否定していることになります。

目玉が大きい口の大きいトロルは、今では押入れで眠っていることが多いです。悪いことをするとトロルがでて来ると押入れに目をやると、とたんに子供たちはおとなしくなります。それほど現実かのようにトロルをとらえています。怖がらなくてもいいはずです。トロルは本当はとてもやさしいのですから。優しい人ほど子どもたちにとっては強くて怖い人なのかもしれません。

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トムテやきつねは片手使いの人形です。トロル大きくて棒使いです。持って動かすのも力が要ります。きつねはかわいいと言われますが、トロルは怖いとみんなに言われます。鼻も目も口も大きいのですから、そばで見ると食べられてしまいそうなんでしょう。一度だけ舞台から出したとたんに泣かれたことがありました。そんな苦い経験からそれからは工夫しながら登場させることにしました。むかし、近所にはじめてテレビを買ったところがあって、私がはじめてそのテレビを見たとき、いきなり大写しの顔が映り泣いたのを覚えています。その後、テレビはああいうものだと知って楽しんでみていました。トロルを見て泣いた子も「人形劇はああいうことあるんだ」と、その後楽しんでいてくれたらいいのですが、・・・。

ちなみに『となりのトトロ』のトトロのモデルとなったのは、北欧伝説の妖精・トロールで可愛い名前のトトロに変身したものです。どこか『花を咲かせたトロル』のトロルに通じるものがあります。ムーミンも同様にムーミントロール族で、醜いトロールではなく、愛らしいトロールにトーベ・ヤンソン氏は変身させています。
参考:
トラウマの「がぶ」  親切な友だち  押入れのトロル
映画「トロール/Troll」2022  愛の種をまく術  ヒマラヤの雪男

となりのトトロ アニメ「となりのトトロ
「そりゃスゴイ、お化け屋敷に住むのが父さんの夢だったんだ」と、こんなことを言うお父さんの娘が、小学六年生のサツキと四歳のメイ。このふたりが、大きな袋にどんぐりをいっぱいつめた、たぬきのようでフクロウのようで、クマのような、へんないきものに会います。ちょっと昔の森の中には、こんなへんないきものが、どうもいたらしいのです。でも、よおく探せばまだきっといる。見つからないのは、いないと思いこんでいるから。
サツキとメイが引っ越してきたおんぼろな家の隣には、遠く見上げるほどに大きなクスノキの森があった。やがて2人はその森の主である「へんないきもの」トトロと出会い、胸躍る体験をすることになる…。

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