マジックエプロン
きつねのコンちゃん
公演も講習会も終りは、落とし噺でおしまいです。
だらだらと蛇足ばかり並べては、本題の公演が台無しになります。ちょっと余韻を残してユーモアのうちに舞台を閉めます。落語のオチのようなもので、納得して安心してお客さんは会場をあとにできます。
当人形劇団がいちばんよく利用するのは、すべての演目が終わったときに使います。そして、マジックエプロンの講習会が終わろうとしたとき、「最後にもう一つ」と言ってきつねのこんちゃんか登場します。ほとんど二人で演じます。メインの一人が演じ、サブは横に立ちジェスチャーでサポートします。すでに二人登場しているのですから、わざわざもう一人が後から登場して終演を迎えなくて済みます。舞台ではいつもどんな動線で移動するかを考えて、スマートさを追求します。
『きつねのコンちゃん』では、こんちゃんの大好きな油あげを数えて、お話会を終りにします。
参考:
マジックエプロン「きつねのコンちゃん」の台本
童謡カラオケ「こぎつね」
キツネとタヌキの化かしあい
きつねのかみさま
りえちゃんはね、きつねたちのかみさまになったのよ。そのわけはね…あまんきみこ・酒井駒子がおくるファンタジー絵本。
大型本: 22ページ
出版社: ポプラ社 (2003/12)
商品パッケージの寸法: 22.2 x 22 x 1.6 cm
きつねのおきゃくさま
あまん きみこ (著), 二俣 英五郎 (イラスト)
学校の国語の授業でも取り上げられている有名なお話です。
大型本: 32ページ
出版社: サンリード (1984/8/20)
商品パッケージの寸法: 27.6 x 21.2 x 1.2 cm
パネルシアターの落とし噺:「パンダ君」
その他の落とし噺:「桃太郎」
さて、鬼ヶ島についた桃太郎たちの行く手には、深い谷があり、そこには一本の丸木橋がかかっていました。が、渡るのは難しそうです。まずは、桃太郎が見本を見せました。次に、犬が慎重に渡りおえました。雉は「これくらいなら橋を渡らなくても、ひとっ飛び」と飛んで渡りました。猿は人真似が上手ですから、桃太郎のようにすいすいと渡ろうとしました。しかし、うっかり橋の真ん中で足を滑らしてしまいました。とっさに猿は丸太にしがみつき、叫びました。
「助けてください。このままでは力が尽きて落ちてしまいます」
桃太郎は、猿を勇気づけようと、
「今助けに行くから、手をはなすなよ。はなしたら命がないぞ。絶対にはなすんじゃないぞ。はなしたら承知しないぞ」
桃太郎があんまり「はなすな。はなすな」というものだから、もうはなすことは出来ません。これ以上、おはなし出来ません。お話できないのですから、これでおしまい。
参考:落とし噺「桃太郎」
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