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パネルシアターの演じ方

演じ方のポイント

うたって演じて! 初めて舞台に立つと誰もが緊張します。舞台袖で、手のひらに人文字を書いて、それを飲めといわれますが、それでもなかなか緊張が取れません。逆に人に飲み込まれる人もいます。台本は覚えているだろうか、声がでるだろうかと心配の種はつきませんから。単に2、3回深呼吸すれば落ち着くことがあります。肩の関節を回したり、首を回転させたりすれば、声帯周囲の筋肉がほぐれて、声がでやすくなります。それでも緊張するのは、いい緊張です。

文化的なことしているようで、実はスポーツ的なことをしています。人形劇と人形劇の合間にパネルシアターをすることがあります。人形劇を今でも中腰でやっている人が多くいます。「さあ、次はパネルシアターだ!」と立ち上がったとたん、ぎっくり腰で腰を痛めることもあります。司会に立っているだけでも、サポーターがいる人もいます。それがないとすぐ腰が曲がってきて、客席からはかっこよく見えません。すっくと立っている姿は客席からは見栄えよく映ります。

客席ではどんな楽しいお話がはじまるのかと、みんながわくわくしています。司会者が恐そうな顔で立っていたら、そのわくわくは半減します。笑顔で立っているのが、パネルシアターの演技者も基本姿勢は同じです。演技者自信が司会をかねて進めるのであれば、最初から立ち位置にいても、舞台前にいてもかまいません。司会のときは、左右に動く動作はできるだけしません。前後なら多少はかまいませんが、左右では観客の視線が定まらなくなります。

心がはずむ 舞台のどこに立って演じるのかは、その演目によって変わります。絵人形を中心に物語が展開していくのであれば、紙芝居のように舞台の下手に立ちます。上手に立つと演技者が主の関係になります。パネルシアターは、絵人形を使った演劇形態です。上手下手の使い分けをします。単純に右利きだから左利きだからで立ち位置を決めません。絵人形にも言えることです。その場面で、登場人物が上手にあるのか下手にあるのかで構成上のセリフが変化します。奇をてらうのであれば、上手下手は関係ありません。それもありですから。全体の安定感を求めるのなら、上手下手の使い分けをします。

絵人形に使われている塗料と照明の関係で、絵が光る場合があります。事前に絵人形を配置して、客席から自分の目で確かめることです。しいては、それが、客席からどのように観られているかのイメージをつかむのにも役立ちます。また、本番の前にエアコンの風に気がついて、その対策に苦慮しないですむかもしれません。特にブラックパネルシアターや透視パネルシアターは、会場でのリハーサルが重要な部分を占めます。

複数で演じるときは、役割分担を決めておくといいでしょう。役割分担というと、そのパートだけ責任を持てばいいという考えが浮かびますが、これは間違いです。そのパートを仮に受け持つだけであって、責任は全てに及びます。本番では何が起こるかわかりません。そのフォローをできるのは、あなただけかもしれません。他の人の役割が何なのか知っておかないと、フォローのできない役割分担には意味がなくなります。

 複数の人で複数の演目を公演するとき、お話がぷつんぷつん切れてしまうことがあります。みんなで演目の順番を考えて、構成したはずなのですが、みんなばらばらになってしまうことがあります。それは前後の演目に関係なく、次の演目が上演されるからです。演目と演目の間に司会者を入れるようにすると、つながりがでてきます。また、演技者が上演のはじめや最後に、前後の演目について少し触れると、つながりができて、全体としてみんなで考えた構成の通りにお話が進んでいきます。

 実際の絵人形の出し入れの練習は言うに及ばず、イメージトレーニングも重要です。これは、舞台を出さなくても、パネルシアターを出さなくてもいいので、時間さえあればどこでもできます。イメージを追って台本を書いていくのと同じよう要領です。台本が書ける人であれば、この練習はそう難しいものではないと思います。本番で演じている自分をイメージしていくと、どこで詰まるかすぐわかります。そういうところが、当日失敗する可能性がでてくるところです。修正できないときは、その部分だけ実際やってみると、問題点が見つかります。

 パネルシアターに魅了されて、実際触ってみたいこどもやおとな達がたくさんいます。終演後、根掘り葉掘り質問攻めにあうことがあります。何度か公演していると、だんだんそういうことはわかってくることです。事前に体験コーナー用の絵人形を用意しておきましょう。その間に本番で使った絵人形を片付けましょう。体験用は、もう使わなくなった絵人形とか、万が一折れたり破けたり、なくしてもかまわないものを用意しておきます。

十二支のおはなし お話の主人公であっても、その場面では脇役かもしれません。そのようなことを考えならが演じましょう。影絵当てのパネルシアター「十二支」という演目がありますが、当てられるその動物がその場面では主役です。ですから、舞台の真ん中に登場させます。当てられたらその場で姿を現し、客席がそれを確認してから、パネルボードの端に配置します。次の動物は、また次の場面では主役です。ですから、中央に配置します。そうすると、十二の動物は、必ず主役になる場面があり、最後に十二支としてひとつになって完結します。

黒子 目立たない服装は、黒子といって、黒の服装を着ます。黒子は、無の存在としてそこに存在します。パネルのシアターの演技者は、無になる必要はありません。黒の服を着る必要はありません。客席としっしょに、パネルシアターの世界楽しみましょうという存在です。その世界は、パネルボードの中だけと限定せず、舞台と演技者も含め、その周辺全体がパネルシアターの世界です。演技者のポケットや帽子の中から、絵人形が飛び出してきてもいいのです。そうすることによって、会場全体がパネルシアターの世界に包まれます。
参考:パネルシアターの演じ方 絵人形を動かす効果

パネルシアターの世界
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