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人形劇脚本

人形劇「三つの願い」の台本

[登場人物]


ランプの精
魔法のランプ、金貨、絆創膏

台本(全3幕)
第1幕
(下手から妻登場)
妻「もう本当に暑いわねえ。物置にしまった扇風機を出さないといけない。ねえあなた。あなた!」
(夫下手から登場。妻上手に叫んでいる)
妻「どこへ行ったのかしら。あなたったら、あなたー!」
夫「後ろにいるよ」
妻「わあっ何よ。幽霊みたいに黙って近づかないでよ」
夫「じゃあ幽霊みたいに消えるか」
妻「待ってよ。大事な用があるんだから」
夫「何だい?」
妻「暑いから、扇風機出してほしいの」
夫「どこにあったかなあ」
妻「去年物置にしまってくれたでしょう」
夫「ああそうだった。今年は地球温暖化で暑くなりそうだしね」
(下手に夫退場)
妻「ああ暑い暑い。まるで蒸し風呂みたい。お金があればクーラーでも買うんだけど」
(下手から夫登場)
妻「あれ扇風機は?」
夫「扇風機よりクーラーがいいと思って」
妻「思っても家にはクーラーがないのよ」
夫「それが家にもクーラーがやってくるかも」
妻「足のはえたクーラーでもあるの?」
(夫、魔法のランプを出す)
妻「何それ」
夫「扇風機探していたら、魔法のランプが出てきた。これをつかってクーラーを出すんだ」
妻「何を夢みたいなことと言っているの。ただの古ぼけたランプ。どうせあなたがどこかで拾ってきたランプでしょう。そんなランプより扇風機がいるの。早く出してきてよ」
夫「ランプなんて拾った覚えもないし、物置の隅にランプのあった回りだけ明るくなっていたんだ。自分から光を出しているみたいで。魔法のランプに違いない」
妻「暑いから、あなたどうかしてしまったんじゃないの」
夫「一度試してみようよ」
妻「もう暑いんだから付き合っていられないわ」
夫「そんなこと言わず一度だけ。ねえ」
(夫ランプをこする)
夫「ランプよランプ、ランプの精よ、いでよ」
(ランプの精登場)
妻「まあ何てこと!」
夫「やっぱり魔法のランプだったんだ」
精「私を呼んだのはおまえ達だな。二人が幸せになるように願い事を叶えてあげよう」
夫「どんな願い事でもいいんですね」
妻「いくつ叶えてくださるの?」
精「三つの願いを叶えてあげよう」
妻「ほんとにどんな願いでも叶うんですか?」
精「本当だ。ひとつめの願いは何か?」
夫「本当に願いを叶えてださいね」
精「ひとつめの願いは叶った」
妻「えっ?」
精「『本当に願いを叶えてださいね』は叶えられた」
妻「そ、そんなあ。あんたという人は、どうしてそんなお願いをしたんだい」
夫「うっかり口から出てしまったんだ。ゴメン」
妻「謝っても遅いわ。もう、あんたの口なんていらないわね」
精「ふたつめの願いは叶った」
妻「えっ?」
精「『あんたの口なんていらないわね』は叶えられた」
(夫の口に絆創膏が貼られている)
妻「そ、そんなあ」
精「最後の願いは何だね?」
(夫は口を元にもどしてほしいと妻に懇願)
精「さあ三つ目の願いは何だね。男は口が聞けないから、女よ、言いなさい」
(夫は口を元にもどしてほしいとしきりに妻に懇願)
妻「夫の口を元に戻してください」
妖精「三つ目の願いは叶った」
(絆創膏が取れて、ランプの精は消える)

第2幕
妻「せっかく魔法のランプが見つかったのに、結局願いはかなわなかったわ。がっかり」
夫「落ち込むことないよ。ランプの精は消えたけど、ランプがあるからもう一度試せばいい」
妻「そうね。もう一度やってみましょう。でもあなたは余計なことを言わないでよ。わたしがお願いするから」
夫「それはいいけど、ランプを見つけたのはぼくだってこと忘れるなよ」
妻「わかっているわ。あなたは二人を幸せにしてくれる女神だわ」
夫「女神だなんて、言われてうれしいようなうれしくないような」
(妻がランプをこする)
妻「ランプよランプ、ランプの精よ、いでよ!」
(ランプの精登場)
精「私を呼んだのはおまえ達か。先ほどの二人だな。では二人が幸せになるように願い事を叶えてあげよう」
妻「あなたは黙っていてね。私に任せて」
夫「うん。そうするよ」
妻「ランプの精よ、お金がほしい。たくさんのお金を授けてほしい」
精「ひとつめの願いは叶った」
(足元から湧いてきたのか空から降ってきたか金貨がどんどん増えていく)
夫「わあ、これで億万長者になれる。何不自由なく暮らせる。」
妻「だからわたしに任せてといったのよ」
(金貨が多くなり二人を覆いつくす。その重みに勝てず、二人は身動きできなくなっていく)
夫「余計なことかもしれないけど、このままじゃあ、二人とも金貨に押しつぶされる」
妻「もういいです。金貨を増やさないで下さい」
妖精「ふたつめの願いは叶った」
(金貨の増えるのは止まったが、二人首まで埋もれて身動きできない)
夫「余計なことかもしれないけど、首まで金貨に埋もれているよ」
妻「わかっている」
夫「身動きできず、このまま死ぬのかい?」
妻「わかっている」
夫「こんなに金貨があっても、一枚も使えないんだよ」
妻「わかっている」
精「最後の願いは何だね?」
妻「き、金貨をなくしてください」
精「三つ目の願いは叶った」
(ランプの精がそういうと、山のようにあった金貨は、ぱっとなくなって二人は自由になった)

台本は全3幕で、劇団員が4人以上を想定したものです。

ネックレス [ディズニー] Disney ジャスミン 魔法のランプ ハート シルバー925 ネックレス
【Disney正規ライセンス商品】店はディズニー・キャラクターズ・ジュエリーの正規取扱店です。ライセンシー:NAGAHORI CORPORATION
ピンクのジルコニアとハートの付いた魔法のランプが、とても雰囲気たっぷりなネックレス。人気のプリンセス・ジャスミンをモチーフにしました。
・素材 シルバー925(変色防止のロジウム加工)、ジルコニア
・重量:約5.7g、大きさ:縦約2.4cm 横約1.8cm、厚み0.7cm

[ランプの精のイメージ]
ランプの精はランプから煙のように出てくるイメージですが、人それぞれのイメージを大事にしてキャラクターを作り人形にします。女の精でも構いません。入道雲のように登場する大入道でしょうか。はたまた仙人のような存在でしょうか。登場している夫婦の人形より大きいか小さいかの区別をはっきりさせます。同じ大きさだとランプから人間が出てきたんだという感じになります。

入道にするのであれば、袋状の布を演者が被ります。上半身だけ蹴込の上に出せばいいのです。布に顔を描くだけより、張り子の面を作れば、より人形劇の人形として溶け込みます。張り子の面は、「張り子人形の作り方」を参考にしてください。

思い切って着ぐるみ人形を作ってしまうとか、布を使ってお化けを作る要領で棒使いにしてもいいでしょう。季節の設定が夏なので、お化けつながりで作るのも面白いかもしれません。

音楽を使うと効果があります。たとえばランプから精が登場するときとか、消えるときに。また、幕と幕の暗転に使ってもいいでしょう。一幕ごとにメリハリがつきます。

参考:人形劇脚本集

アラジンと魔法のランプ アラジンと魔法のランプ[DVD]
出演: ボリス・ブイストロフ, ドド・チェコヴァゼ
監督: ボリス・ルイツァレフ
ロシア東方地方に伝わる民話を忠実に再現。アラジンの大活躍を描いた、ファンタジー・ムービー。

魔法使いの弟子 魔法使いの弟子 [Blu-ray]
出演: ニコラス・ケイジ, ジェイ・バルチェル, アルフレッド・モリナ, テリーサ・パーマー ほか
監督: ジョン・タートルトーブ
ジェリー・ブラッカイマー製作、ニコラス・ケイジ主演によるファンタジーアクション。善なる魔法使いの後継者であるマーリニアンズの第777代最高指揮者・バルサザールは、現代のN.Y.で“選ばれし者”を発見する。それは気弱な大学生・デイヴだった。

人形劇の作り方


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