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人形劇の小道具などの制作

特殊なまたはよほど大きな劇団でない限り、私人形を作る人、私演じる人というような役割分担が決められないかもしれません。そうすると劇に必要な小道具や背景はみんなで手分けして作ることになります。どちらかと言うと自分で使うものを自分で作ると、愛着が湧いてきます。自分の動かす人形を作ると、この子に名前を付けてあげようとか思ったりします。動きの癖もわかります。大きさも自分にあったものへと自然となっていきます。
下の人形・小道具などは『わにくん、ははは』に登場するものですが、参考にして他の人形劇にも応用します。

人形(わに)ダンシングアリゲーター
一体もので作ってもいいのですが、ここでは分離して作ります。頭としっぽを分けて胴は蹴込に隠し、客席には大きく見せます。足は動かなくても、口は大きく開けられるようにします。人形はデフォルメして作るようにします。客席からはそのほうが、特徴が捉えられていてわかりやすくなります。ワニは口が大きい。しっぽが強くて迫力がある。「口」と「しっぽ」を押さえておけばワニに近づけます。人形のデフォルメは、舞台俳優の化粧によく似ています。そばで見ると厚化粧でも、舞台の上ではその役にかなっています。

人形(小鳥)森の小鳥
ピアノ線などの棒の先に人形を取り付け移動しやすくします。手使い人形にすると飛ばしにくくなるので、演技者は黒子になる必要があります。黒子で出遣いであれば棒使い人形より演技しやすくなります。棒使いにするのか手使いにするかは一長一短があります。

人形(カエル)もぐもぐパペット
蹴込の高さが水の水平面になるので、棒使いでも手使いでもOKです。ただ浮き草との絡みを考えるだけです。また、雨蛙を想定し人形の色を緑や黄緑にする必要はありません。人形の色は自由です。実物に似せなくていいのです。もしわにを本物に似せて土色にしたらどうでしょう。主役なのに舞台で映えません。花柄のわにや縞柄のわにいたっていいのです。赤いわにでもいいですが、小鳥も赤くするのはいただけません。大きなわになのに小さな鳥がそばにいては目立たなくなります。もしわにが赤色なら小鳥は赤色以外のものにします。いちばん目立つのは補色の関係です。このように全体を見て相対的に考えます。自分の役の人形を自分で自由に作ってよかったとしても、舞台全体をイメージして、サークルのメンバー同士コミュニケーションを取りながら作らないといい人形劇が生まれてきません。

波しぶき滝の飛沫
書割(かきわり)にして作ります。わにの大きさや飛び込んだ後の表現の仕方によって大きさや形が変ります。書割とは、舞台で使われる切り出しのことを言います。ダンボールに紙を貼り色塗りします。丈夫にするのであれば、ベニヤ板です。裏は客席には見せないので、表だけ体裁を整えます。ちなみに幼稚園や小学校近くの歩道に横断する子どもの書割があります。運転手に良く見えるように両面が塗られています。
参考:書割の作り方

浮き草
水しぶきに飛ばされることになるので、棒使いにしておきます。

雲のカタログ
書割で作り、裏表が雲・パンと雲・おわりにします。ピアノ線のような細い棒を使います。バックが黒幕ですと棒が太くても黒く塗っておけば目立たなくなります。例外もありますが、概ね小道具は客席から見えるところは黒く塗っておきます。黒は色を吸収するので小さく細くも見えて目立たなくなります。仮に支えの棒が白木のままだと「作りかけかな?」思えることもあります。

虫歯
わにの口には歯があります。人形の歯の大きさを基準としての虫歯の大きさも同じにする必要はありません。大げさに大きくして表現しても構いません。人形自体も特徴をとらえてデフォルメします。その方が舞台の上では引き立ちます。演劇俳優の化粧に似ています。素で見るときつい化粧でも舞台の上では目鼻立ちがよくわかります。また、デフォルメされていることが子供向け人形劇に向いています。そのほうが子どもにとっては理解しやすくなるからです。

プラ池
特に池でなくてもいいです。川の設定でもいいです。蹴込の高さを池と仮定して演技します。よりわかりやすくするために、蹴込の幕に水色の幕を被せます。まるくすると池らしくなります。水草を配置すればよりわかりやすくなります。水色の幕や水草を用意すると池だとわかりますが、池と仮定するだけで、観客の想像力が池を作り出します。何から何まで目に見えるもので準備すると、観客のイメージを固定することにもなります。司会者が「ここは池です。わに君が散歩にやってきました」と言ってはじめるだけで、もう池のセットができたことになります。

参考:人形劇の小道具などの制作について

人形劇の作り方


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