紙芝居ノート1 舞台
kamishibai 紙芝居
1舞台 2脚本 3絵 4台詞 5抜き 6歴史 7回想
1、舞台 
手で画紙を持って上演している方がいますが、木枠の舞台があるならそれを利用するよう心がけたいものです。紙芝居は読んで字のごとく紙の芝居ですから、芝居にはそれを演じる舞台が必要です。手を添えて演じる場合は、手の位置が絵を邪魔しないか、背景の壁や演者の服装が絵を目立たせなくするのではと、別の心配をしなくてはなりません。また、紙がペラペラして安定感にも欠けます。
舞台に扉、緞帳、台座があるものがベストです。扉は、舞台で言うプロセニアムアーチや袖幕の役割があります。緞帳は、紙芝居の世界への入口で、観客を物語に誘い、ひとつの紙芝居を完結させる役目があります。布幕でなくても紙幕でもいいでしょう。台座は、基本ステージです。会議室のテーブルを利用してもかまいませんが、観客が床に座るのか、椅子なのか、立っているのかによって、舞台の高さを変える必要があります。テーブルが低かったり長かったりして、演者が演じやすい位置に立てるかも台座は左右します。また、舞台が中空に浮く感じにならないために、テーブルの脚を隠す幕も忘れないようにしたい。
参考:紙芝居の舞台
緞帳の弱点
紙芝居の舞台に緞帳があるとないとでは格段の違いがあります。演劇の舞台に緞帳があると、芝居が重厚になります。緞帳が開くと舞台風が起こるくらいですから、芝居の熱気と一気に肌で感じることができます。ところが終演に緞帳が下りるとき、如何せん緞帳が重いので、まれに逃げ遅れたり挟まれて怪我をしたりする俳優が現れます。緞帳の開け閉めには大変気を使います。紙芝居の緞帳もよく似たことが起こります。絵を抜くときに引っかかって幕で絵が隠れることがあります。「えいっ!」と絵を抜いて幕の紐が切れたり、吊るしているリングが外れたりすることもあります。緞帳の仕掛けをよく確認準備しておかないと、本番で恥ずかしい失敗をしてしまいます。それを解消するのが紙幕です。
緞帳のかわりに紙幕を絵の先頭に重ねておきます。幕紙とも言って、幕を紙で作ります。そうすると緞帳をつけたときより、舞台の奥行きを節約できます。紙幕はいくつもできますから、演じる紙芝居によって変えることもできます。「この紙芝居のときはこれ」「明日はこれを使おう」と気分やイベント内容でも変えられます。たまにその会館の緞帳には、ちなんだ刺繍がされていることもあります。紙芝居師にちなんだ絵とか、人形劇団ならその名前を入れた紙幕にすればいいでしょう。
単に紙に包装紙や布を貼り付けるだけでも、結構様になります。それから絵の先頭だけに入れると終わりに差し替えるのが面倒です。それなら終わりに同じものか別のものを入れておくもいい手です。演劇なら終演後、ホリゾントの前に俳優陣が揃って感謝の挨拶をします。そのホリゾントのようなものです。舞台扉を閉めて終演です。このように緞帳がなくなったことで、故障の心配もなくなり、かさばりも軽減されます。
参考:紙芝居の緞帳
紙芝居舞台―童心社オリジナル
・紙芝居画面が大きく見えます。(画面サイズ:34.6×24.7cm)
・作品を抜きやすくしたり、作品に影ができづらくすっきり見えるように、改良いたしました。
・金具の色を、目立ちにくい色に変えました。
・取っ手を、持ちやすく丈夫なものにしました。
・木製(国産タモ材)。
紙芝居フレーム「お話しの館」
オリジナル紙芝居フレーム・拍子木・森の木の妖精「ポッツ」(木の指人形)帽子付きのセットです。
紙芝居の絵は、図書館などの貸し出しの物(B4サイズ)もピッタリです。
手入れ方法は、硬く絞った布で拭くか、紙やすりの240番くらいで、汚れた所、起毛した所を軽くやすって下さい。
街頭紙芝居の舞台は前かがみ
普通、舞台は垂直に位置して演じます。紙を抜いたり枚数が少なかったりするときは、後ろから前に紙を押してあげます。そうすると絵が前に出て、観客が見やすくなります。自転車の荷台などに舞台を乗せてするときは、舞台を前かがみにしておきます。そうすると自然に紙が前面に押しやられて見やすくなります。
自転車を使っての街頭紙芝居仕立ては、舞台位置が高くなり、前かがみの舞台の方が観客の目線と正面で向かい合うことになります。舞台が垂直のときは、演者が座っているときや腰高のときなどに向いています。あくまで舞台は観客目線を考えて、どのような設定にするかを決めます。
参考:観客の目線を考えての紙芝居
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