人形劇トムテ

 人形劇  日本人形劇地図

 絵本  マジックエプロン

 パネルシアター  紙芝居  絵話  のぞきからくり  ストーリーテリング

スタジオ (各種通信講座、SEO対策)  ブログ「人形劇のお弁当」  リンク集

7、物語のリズム(お話の様式化)

絵本の読み聞かせの留意点
1 絵本が好き!

2 読み聞かせの要素数

3 絵本の文章の量

4 登場人物(右脳左脳)

5 文字なし絵本

6 親しみやすい絵

7 物語のリズム(様式化)

8 クイズ的要素

9 推理的要素

10 アイテムの違い

11 心理描写

12 作者の思想や哲学

13 作品の前後

14 プログラム(音読と黙読)

15 最後に

三びきのやぎのがらがらどん―ノルウェーの昔話
絵本「三びきのやぎのがらがらどん
マーシャ・ブラウン(イラスト)
せた ていじ(翻訳)
出版社: 福音館書店
大きさの違う3匹のやぎがいた。名前はみんな「がらがらどん」。ある日、3匹は草を食べて「ふとろうと」(太ろうと)、山へ向う。だが、途中で渡る橋の下には、気味の悪い大きな妖精「トロル」が住んでいて…。北欧の民話をベースにした物語。

参考:
三びきのやぎのがらがらどん (CDと絵本)
民話パネルシアター「三匹のガラガラドン

7、ストーリーにリズムがある(物語にリズムがある

絵本にリズムがあると、自分の声をのせやすく、最終ページまで興味を持たせやすくなります。文章が少ないのが特徴です。絵の展開にもリズムがあり、ページめくりがしやすい絵本にもなっています。

お話が長いものでもその話自体にリズムがあれば、聞き手の年齢が下がることがあります。主人公の台詞にリズムがあり展開が分かりやすくなったものもあります。

お話の様式化(繰り返し三回)
 昔話のように現代に受け継がれて残ってきたお話には、必然的に様式化されたものがあります。様式化することによって、聞き手が聞きやすくなったり、聞き手の期待を裏切らずにお話が展開したりという役割がなされます。また、話し手も物語の全体像をイメージしやすくなり、様式化を理解することによって、ツボを心得た話し方が出来るようになります。

三びきのこぶた by 瀬田貞二  よくある様式化のひとつに、「繰り返し三回」というものがあります。例えば、「三匹のこぶた」のお話の中に、オオカミがわらの家を吹き飛ばす時に「ふうー、ふうーのふうーっ!」と吹き飛ばす場面がありますが、これは「いち、にいのさあーん!」と吹き飛ばすリズムと一緒です。人間の呼吸や鼓動に通じるリズムをつけて、三回目に実行するというやり方です。リズムのあるお話は、聞いていて心地よいもので、話し手も気持ちをのせやすいという良さがあります。

3びきのかわいいオオカミ  お話の中には、もう少し大きいリズムもあります。それは、オオカミが、藁、木、レンガの家を順々に吹き飛ばそうとするリズムです。これも「繰り返し三回」になっていて、三回目にお話のクライマックスをむかえます。三枚のお札の話もいっしょです。聞き手も「もう、そろそろ終わりに近づいてきたな」「ここらあたりが、山場かな」と直感的に感じ取ります。このように、「繰り返し三回」は、部分的なリズムから全体的なリズムへと移行して、お話がどんどん脹らんでいくという様式化です。

参考:この絵本は何歳向き?  絵本の読み聞かせの役割

 ボクシングに、ワンツーという攻撃があります。ワンンツーより、「それでは相手が倒れないから、ワンツースリーを打て!」とセコンドはアドバイスをします。そのほうが相手へのダメージが大きくなるからです。このワンツースリーが、ここで言う繰り返し三回です。こどもたちの心を打つのも、このワンツースリーです。

三つのお願い
三つのお願い
by はた こうしろう
ぞうくんのさんぽ
ぞうくんのさんぽ
by なかの ひろたか
三びきのごきげんなライオン
三びきのごきげんなライオン
by ロジャー デュボアザン
三匹のくま
三びきのくま
by 森山 京
絵本の世界
さんまいのおふだ (日本名作おはなし絵本)  すてきな三にんぐみ
ももたろう (日本傑作絵本シリーズ)  赤ちゃんが使う言葉


〒580-0011 大阪府松原市西大塚1-9-7 TEL/FAX:072-334-1522
Copyright © 2024 人形劇トムテ. All rights reserved. サイトマップ