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3、絵本の文章量

絵本の読み聞かせの留意点
1 絵本が好き!

2 読み聞かせの要素数

3 絵本の文章の量

4 登場人物(右脳左脳)

5 文字なし絵本

6 親しみやすい絵

7 物語のリズム(様式化)

8 クイズ的要素

9 推理的要素

10 アイテムの違い

11 心理描写

12 作者の思想や哲学

13 作品の前後

14 プログラム(音読と黙読)

15 最後に

ぜつぼうの濁点
絵本「ぜつぼうの濁点
原田 宗典 (著)
柚木 沙弥郎
出版社: 教育画劇

昔むかしあるところに
言葉の世界がありまして
その真ん中におだやかなひらがなの国がありました。
ひらがなの国でおきたふしぎなお話です。

参考:その他のパネルシアター
ぜつぼうの濁点
「ゴンダールのやさしい光」
「はりねずみのピックル」
「はくさい夫人とあおむしちゃん」
「ふわふわしっぽと小さな金のくつ」 など

3、絵本にある文章の多い少ないについて

 絵本の文章が少ないからと言って侮ってはなりませんが、初心者は一般的には文章量が少ない絵本から手がけていきます。そのほうが、話し手が言葉につまる事も少なく、ページ数が少ないことが多いので、聞いている方も疲れません。

 一方、文章が多くても少なくても、物語に起承転結があれば理解しやすくなります。起承転結というのは、物語をわかりやすい構造で示し、聞き手はその手順に沿って聞き進めます。原作者もそのような手順で書き進めれば、基本的なことが押さえられます。

起承転結(きしょうてんけつ)

: 物語の導入部で、その物語は、いつ・どこで・誰が・どんなことを始めたのか、その物語を読み進めるにあたり、必要最小限のことが書かれてあります。そこから物語が展開していくという、話の入口のようなものです。

: 物語がさらに肉付けされて、徐々に物語の展開を意識し始める段階です。大きな話の転換への予感となる部分です。

: 物語のヤマ場というべきもので、話がいちばん盛り上がる部分です。今までの話の展開が一気に転機を迎える部分です。今までの話しが、すべて伏線だったことに気づかせる章でもあります。

: 物語が、最終的にどうなったか結論付けるための章です。最終章ですから、一応その物語の幕が下ろされます。

 すべての物語が、起承転結に当てはまるわけではありません。結論を先に持ってきて、なぜそうなったのか読み解く手法もありますし、終わったかに見えて第二章に続くと予感させることもあります。どんな構造で物語を組み立てるかは、原作者の自由なのです。ヤマ場ヤマ場で息つく暇もないホラー映画があるかと思えば、漫才や落語のオチのように、さらりと締めくくられるものもあります。つまるところ、文章の多い少ないに関わらず、心を込めてゆっくり読むことが大切です。

絵本を読むときの位置関係
 絵本を媒体に、こどもとどう向き合うか考えてみましょう。こどもを膝に抱いてする場合は、大変安心して絵本の世界にこどもたちは入っていきます。こどもが軽くて一人二人ならそれでいいかもしれません。体重の重いこどもをひざの上に乗せることができません。そこで、次に横に並んで一緒に絵本を見ている形を取ります。さらに、商談が成立しやすいと言われる、斜め前にこどもを位置すると、少し人数も増やせます。真正面で向き合うより、話し手とこどもたちの間に親しみがわきます。

 大勢のクラスの中で読み聞かせをするときは、話し手と聞き手が向い合うことになります。絵本とこどもたち、話し手とこどもたちという構造で対峙します。しかし、普通は絵本を話し手の横に持ってきます。話し手自身に注目が集まらなくてもいいのですから。

 こどもたちと向かい合ってはいるのですが、斜め前で向き合っている形を取ります。ここでの位置関係は、こどもが自立する位置においているということです。大勢で絵本を見ているのですが、その絵本との出会いは、聞き手一人一人の個人的な出会いで独立しています。

 絵本の読み聞かせは、その作品を通して、絵本・話し手・聞き手の三者の相乗効果で成り立つものですから、物理的な位置のことも考えながら読むことが大事です。

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絵本の読み聞かせでの留意点
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